硝酸メチル

硝酸メチルとは

硝酸メチルは、「ニトロオキシメタン」とも呼ばれている、硝酸のメチルエステルです。融点-82.29℃で、常温において無色透明の芳香臭のする液体です。

硝酸メチルは、引火点15℃の引火性の液体であり、消防法において「第5類危険物(自己反応性物質)における硝酸エステル類」に指定されています。また、火薬類取締法の対象となる火薬類です。

硝酸メチルは、メタノールと硝酸の混合物の蒸留により得られます。また、メタノールを硫酸と硝酸の混酸を用いて硝酸エステル化する方法により得られます。 

硝酸メチルの使用用途

硝酸メチルは、爆速(VOD)8000m/sであり猛度が大きい火薬類のひとつとして知られています。このことから、過去にはロケットの推進剤として使用されていました。しかし、近年においては工業的に利用されておらず、研究レベルでの使用にとどまっています。

硝酸メチルをはじめ、硝酸エチル、ニトログリコール、ニトログリセリン、ニトロセルロース、ペンスリットは、アルコールと硝酸が水1分子を失って縮合した化合物の総称として、硝酸エステルと呼ばれています。これらのうち、ニトログリコール、ニトログリセリン、ニトロセルロース、ペンスリットが工業的に用いられています。

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