デジタルカウンタとは
デジタルカウンタは、スイッチやセンサーなどからの出力信号を入力として、これをカウントするための機器です。
カウント数を専用の表示装置に表示するのみの機能を有するデジタルカウンタに加え、あらかじめ設定されたカウント値に達した場合、外部に対してこれを知らせる機能を有するタイプもあります。
少ない数を単純に数えるだけであれば、このようなカウンタは不要ですが、カウントする数が大きくなったり、それが長時間にわたってカウントしなければいけない場合など、ただひたすら正確にカウントを続ける用途においては、デジタルカウンタは有効です。
デジタルカウンタの使用用途
例えば、宅内で使用されるキッチンタイマーは、計時機能を内蔵し、料理をする際に時刻の経過を管理することで所定の調理時間を把握するために使用されます。
万歩計は、人が歩行する際に発生する振動を検出する振動センサーからの出力信号をカウントして、専用のディスプレイに表示することによりユーザにその結果を提示します。
業務用途で考えれば、工場の生産ラインなどでは、製品が所定の場所を通過したことを感知するセンサーと組み合わせて使用することで製品の生産台数をカウントする場合などに使用されます。
デジタルカウンタの原理
一般的なデジタルカウンタの場合、カウント値を表示する液晶等のディスプレイとカウント値を設定するためのボタンや時刻設定を行うためのボタン、更にカウント値をリセットする等いくつかのボタンが主たる構成要素になります。
更に業務用途のデジタルカウンタの場合、外部からの信号を入力する端子と外部へ信号を出力する端子がついているものが一般的です。
電源は、民生用途のデジタルカウンタの場合、基本的にDCバッテリーです。業務用途のデジタルカウンタは、外部からDC電圧を直接供給するタイプがほとんどです。
デジタルカウンタのその他の情報
製品の生産ラインにおけるデジタルカウンタの利用例
デジタルカウンタは、生産ライン上のセンサーの出力と接続しておきます。このセンサーは、製品が通過したい際にこれを検知して、出力信号を発生させるセンサーです。
あらかじめ、デジタルカウンタに所定の値、例えば10と設定しておきます。生産が開始されると、センサーの前を製品が通過していきます。その度にセンサーは、デジタルカウンタに信号を出力します。
これを受けて、デジタルカウンタは、カウント値を+1ずつインクリメントすると同時に液晶画面にその時のカウント値を表示していきます。
そして、センサーからの信号入力を受け、デジタルカウンタがカウントした値が10に達すると、例えば、ブザーを鳴らすとか、もしくは、後の工程に信号を出力するといった連携動作を行うという流れになります。
参考文献
https://www.fa.omron.co.jp/guide/technicalguide/11/95/index.html