鉄筋加工とは
鉄筋加工とは、鉄筋コンクリート造り (RC (英: Reinforced Concrete) 造) で建築する際に、強度を高めるために使われる鉄筋の加工のことです。
使われている鉄筋は、太さが通常12種類 (D10~D51) です。材質は、圧延した鋼の表面にリブ (節) と呼ばれる突起を設けた棒状の部材です。鉄筋加工に使用される加工機械は専用のものが製作され、大量生産しています。
鉄筋加工の使用用途
鉄筋が使われる場所は主に建築物で、使用箇所によって種類が分けられています。組む順番は建築の進め方に合わせて基礎が作られ、柱が建てられ、梁、壁、床へと、それぞれに鉄筋を組みこんだ鉄筋コンクリートが組み込まれます。
柱は、縦と横に鉄筋が組まれます。その接合をフープ巻きと呼び、同じように床も縦横の鉄筋を組むことで主筋と配力筋で荷重を支えます。それぞれの鉄筋が交差するところでは、ワイヤーを使った固定が行われています。
現場で使われた鉄筋の仕様は、コンクリートで固められた後では視認できなくなるため、その前に工事写真撮影時のボードに記載しておくのが通例です。
鉄筋加工の種類
鉄筋は、以前丸鋼 (突起無し) と異形棒鋼 (突起有り) の2種類がありましたが、現在ではほぼ異形棒鋼に集約されています。
鉄筋加工は、異形棒鋼を所定の長さに切断する加工と指定された曲げの加工が行われています。切断加工は、専用工具となる「鉄筋カッター (油圧式や電動式) 」や専用の自動切断機を使って行われます。
曲げ加工は、指定された形状に工場で鉄筋自動曲げ機を使って行われていますが、現場でも鉄筋ベンダーを使った電動式工具での加工も行われています。曲げ形状は、主にR曲げとスパイラル曲げですが、特殊な曲げ加工に対応した加工機も製作されています。
加工とは別に、鉄筋には使う場所で呼び方を変え、その名称で使用される鉄筋が指定されています。呼び方には、基礎のベースに埋め込まれる「下筋」、柱部分の「柱筋」、梁に使われる「梁筋」、壁の「壁筋」、床の「スラブ筋」が主なものです。