クサビとは
クサビとは、金属や木材からできた、三角形やV字型の工具のことを言います。物の隙間に差し込んで隙間を広げたり、位置を固定するのに使われます。
樹脂からできたクサビもあり、身近な例だとドアストッパーもクサビの一種となります。基本的に、先端の細い方を差し込んで太い方をハンマーで叩いたり、手で押し込むなどして使います。木材や樹脂製のものは、弾力があるため、高い保持力をながらも、相手に傷をつけないという特徴があります。
クサビの使用用途
クサビの使用用途は様々ですが、手では得られない大きな力によって、対象物を割ったり、固定するのに使われます。
- 物を割る
クサビで割れる物は、数多くあります。石材や木材、金属などもクサビで割れます。 - 物を固定する
クサビは、隙間に打ち込むと大きな保持力を持ちます。木材建築にも使われ、ピッタリとはまれば強固な柱などが出来上がります。また、ドアストッパーや車の車輪止めにも使われるため、身近な存在と言えます。
クサビの選び方
クサビの選び方には、大きく分けて、クサビの形状と、材質によって分けられます。
- クサビの形状
クサビの形状で選ぶには、V字の角度の大きさが一番の要素といえます。保持力を求めるのであれば、角度が小さいもので十分です。しかし、物を割る場合には、引き離す力が求められるので、角度の大きなものを選ぶ必要があります。お寺などの木造建築は釘を使わないため、クサビが重要な役割を持ちます。使う柱に合わせて寸法を測り、ピッタリと合うように削る必要があります。 - クサビの材質
クサビの材質で選ぶ場合は、保持力を求めるのであれば、弾力性が高く、対象をキズつけない木材や樹脂製のものを選びます。保持力を高めるために、ひだひだのついた樹脂製のクサビが数多く売られています。しかし、生産設備などで、荷重がかかる部位のサポートとして使う場合には金属製のクサビが使われます。物を割る場合は、破壊力がでるように金属製のものが使われます。