パーツケースとは
パーツケース (英: Parts Case) とは、部品や小物を収納するケースもしくはボックスです。
一般的に「パーツボックス」も同義語として使用されます。ポータブル型のものは、アタッシュケースのようにヒンジ付きのフタと持ち運び用の取っ手が付いていて、部品を平置きして収納するケースです。
また、据え置き型はキャビネットに引き出しが数段設置されていて、各引き出しに部品を平置きして収納するケースです。キャビネットにキャスターが付けられ移動しやすい製品もあります。
パーツケースの使用用途
パーツケースは、一般的に工場や現場で使用する小物部品や電気部品を、種類やサイズ、型式別に整理して収納するために使用します。仕分けして収納することで、部品の識別がしやすくなり、誤った部品の使用を防止できます。
その他、クリアケースに趣味の小型模型や釣り具、アクセサリーなどを、見栄えよくきれいに収納することも可能です。また、さまざまな大きさの単体ケースを組み合わせて、多くの種類の部品を収納できる据え置き型は、工場などで部品を整理して収納する場合に多く使用されています。
パーツケースの原理
パーツケースは、ケース内部に仕切り板がついているため、各種パーツを仕分けして収納できます。仕分けて整理整頓されていると、部品の識別がしやすくなり、誤った部品の使用を防止できるのが利点です。
中には、仕切り板の位置を好きなように調整できるものもあります。パーツの量や大きさに応じて、収納スペースをカスタマイズすることにより、使い勝手が良くなります。
パーツケースの種類
パーツケースは、主に以下の3タイプがあります。
1. アタッシュケース型
パーツケースを持ち運んで作業する場合は、取っ手付きのアタッシュケース型が便利です。多少の振動でもフタのロックが外れないのが選ぶポイントです。ポリプロピレンなどの樹脂製のものを選ぶと、軽量で持ち運びが楽になります。ただし、樹脂製のパーツケースは耐久性が弱いものもあります。
持ち運びする環境が過酷な場合は、ポリカーボネートで強度を向上させたものを選ぶと、使い勝手が良いです。また、収納するパーツの種類が多い場合は、ケース内部に仕切り板が多く設置されているものや、仕切り板の位置を細かく変えられるものが適しています。
収納しているパーツのなかで、特定のパーツのみを使用することが多い場合は、仕切りごとに、ひとつひとつ別個のフタが付いたパーツケースを選ぶと良いです。使用するパーツのフタだけをあけて作業できるため、万が一、パーツケースを誤ってひっくり返してしまっても、パーツの散らばりを最小限に抑えられます。
2. ツールボックス型
DIYなどで使用するときは、ツールボックス型のパーツケースを使用すれば、作業性が向上します。上段の仕切り板付きのトレーには、使用頻度が高く、紛失しやすい「ボルト」「ナット」「ワッシャ」「釘」などを収納しておくと便利です。また、電気部品である「圧着端子」「圧着スリーブ」「ねじ」などの収納もおすすめです。
下段には「ドライバー」「レンチ」「ハンマー」などの工具を一緒に保管することで、より利便性を高められます。
3. キャビネット型
自宅や工場、ガレージなど、同じ場所で作業する場合は、引き出しがたくさんあるキャビネット型のパーツケースが適しています。据え置き用の製品は、底面に滑り止めがついていると、なにかの拍子にぶつかったり、地震が起きたりしたときでも、作業台からの落下を防止しやすいです。
パーツケースの背面に壁かけ用の穴があいているタイプもあります。作業スペースを有効活用できるのがメリットです。同じ作業場所でも、作業に応じて移動が必要な場合は、キャスター付きのパーツケースもあります。
引き出しは、透明なクリアケースだと中身が確認しやすく、使い勝手が良いです。本体の素材は、小型のものは樹脂製が多いですが、大型のものはスチール製もあり、耐久性が高くなります。