掛矢

掛矢とは

掛屋(かけや)とは、樫などの堅木で作られた大型のハンマーのことです。

胴径の部分が直径13~15cm、柄が90cm程度、重さは3~5kgと大きく、重いほど打込む力が大きいため、その特性を利用し様々な場面で利用されています。

鉄製のハンマーでは傷ついたり、割れてしまう恐れのある木製またはプラスチック製の杭を打込む時や建物を破壊するなどの解体作業現場などで主に利用されています。
近年では頭部が木製のものだけでなく、湿気に強く耐久性の高い樹脂製の掛矢が多くのメーカーから販売されています。                                                            

掛矢の使用用途

掛矢の用途は一般的に知られている建築現場以外にも多岐に渡ります。
建築現場、工事現場、土木、園芸、農業分野において、木製またはプラスチック製の杭打ち作業時に使用されています。
また解体作業現場においては物を破壊するために使用されています。

その他の用途としては防災用として、倒れた建物を解体する時や立ち入り禁止のスペースを作る杭打ち作業の際に使用されています。一般的に防災用には金輪付の掛矢が用いられています。

掛矢の選び方

掛矢を選ぶポイントは「使用目的」と「使いやすさ」です。

掛矢は重量が大きければ大きいほど打込む力が強く、作業性も上がるのですが重量を見ると3~5㎏ほどあるため、そう簡単に振り回すことはできません。掛矢を使用して杭を打つ時には、掛矢の打撃面と杭の頭が平行になるようにしないといけないため、腕力に任せて使えば問題ないというわけではありません。

重量が大きく、柄の長い木製の掛矢は、しっかりと杭を打込んだり、壁を壊すことができるため、建築現場や解体現場でプロの職人さんの間で利用されています。

頭部の中心が鉄製になっている樹脂製の掛矢は、反発力が強いため、その反動を使って木製の掛矢よりも軽い力で振りかぶることができます。また木製の掛矢のような独特な音が出ない為、早朝など静かに作業したい時に利用されています。

頭部の中に鉄球などの重りが入った容器があり、この重りの移動により反動を吸収し、衝撃を軽減する構造になっているショックレスハンマーと呼ばれる掛矢も近年多くのメーカーから販売されています。このショックレスハンマーは振動が手に響きにくい為、趣味のDIYなどで長時間の作業をする人におすすめです。
安全に作業するために材質、重量、柄の長さなど自分の使用目的に合ったタイプの掛矢を選ぶことが大切です。

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