木槌とは
家具の組立て、板金加工、杭の打ち込み、建築現場での解体など、様々な用途で木槌は使用されます。
木製のハンマーは、叩いても傷や凹みが残りにくい特徴があります。そのため、家具の組立て、板金加工のような、傷を付けたくない作業は、木槌を使用することが多いです。
頭の直径が100mmを超すサイズの木槌は、掛矢(かけや)と呼ばれ、杭打ち、解体作業で利用されます。
木槌の素材には、主に樫が使われます。
木槌の使い方
木槌(木ハンマー)は、一般的に片手で持って使います。頭の直径が100mmを超すものは、柄が長く、両手で持って使います。
弱い力をコントロールして打つ時は、柄の頭に近い場所をもちます。強い力で打ちたい時は、柄の先に近い場所をもちます。
木槌を使う上での注意点は、柔らかい材料への使用です。木槌は堅いので、頭の角が材料に当たると凹みができることもあります。そのような時は、打つ場所にあて木を置いてその上を打ち、傷や凹みが入らないようにします。
木槌の選び方
木槌(木ハンマー)の選び方のポイントは、用途に応じて、必要な大きさ、頭の形状を検討することです。
一般的に、木製品の組立て、板金で使用する木槌のサイズは、頭の径が36~60mm、柄の長さが300~360mmぐらいです。土木や解体の現場で使用する木槌(掛矢)のサイズは、頭の径が90mm以上、柄の長さ90cm以上あります。木槌は、使いやすい大きさのものを選ぶのが良いでしょう。
一般的な木槌は、頭が円筒で、打面が平たい形状をしています。しかし用途によって、頭の形状は違います。下記は、一般以外の木槌の形状と特徴です。
- 田楽槌は、四角く平たい頭が付いていた木槌です。田楽槌は、板金加工で折り曲げを行うのに使われます。
- タイコ槌は、打撃面の中心が膨らんでいる形状をしています。タイコ槌は、工芸品の製作、特殊な板金作業で使いやすい小型の木槌です。
- 仮枠木槌は、杵のように柄に対して片側に長く伸びた形状をしています。仮枠木槌は、コンクリートの仮枠用の木槌として使われます。