リューターとは
リューター(ハンドグラインダー)は、軸の先端に付いた砥石を回転させて、研磨を行う電動工具です。
リューターの小さな砥石は、複雑な形状や狭い場所で細かな作業をするのに向いています。そのため工業用のリューターは、曲面の研磨、バリ取りに使用されます。工芸用の小さなリューターは、木やガラス表面への彫刻といった用途で使われます。
リューターの軸付きの砥石は、ビットと呼ばれます。ビットは、リューター先端のチャックで固定されます。作業内容に応じて様々な種類のビットが使い分けられます。
リューターの使い方
作業前の準備として、リューター先端には、ビットが取り付けられます。ビットは、対応しているコレットチャックでリューター先端へ固定されます。
リューターを起動させ、回転が安定するまで対象物から離して待ちます。回転が安定したところで、対象物にビットを押し当てると対象物が研磨されます。
使用時は、以下の内容に注意が必要です。
- バリや火花の飛散から目や身体を守るため、保護メガネ、保護手袋を着用しましょう。
- 回転しているビットへ、手や身体が近づきすぎないように注意しましょう。
リューターの選び方
リューター(ハンドグラインダー)の選定で重要なポイントは、作業環境と使用するビットについて検討することです。
リューターの電源は、「AC電源式」と「充電式」があります。作業場所や時間を考慮して、電源方式は決めるのが良いでしょう。
- AC電源式は、コードで給電するため、作業場所が制限されます。
- 充電式は、作業場所の制限はありませんが、バッテリーが重いため、長時間の作業には向きません。
ビットとそれを固定するためのコレクトチャックは、軸径が対応していなければいけません。コレクトチャックとリューターが、使用するビットに対応しているか仕様を確認しましょう。
リューターには、取り付けることができる最大の工具径(ビットの外径)があります。25~49mmのものがあり、使用するビットが対応しているか確認が必要です。
また、リューターの回転数は、1分間に7000~29000回転で調整可能なものがあります。様々な用途で使用する場合は、スピード調整機能があるリューターが良いでしょう。