ディスクサンダー

ディスクサンダーとは

ディスクサンダーとは、表面を研磨して滑らかにするために使用する電動工具です。

一般的なディスクサンダーは、サンディングディスクを機械のスピンドルに装着し、ディスクに材料を当押し当てて研磨します。作業台の上に設置して使用するもの、作業台と一体になっているもの、DIYでも簡単に使用できるポータブルタイプのものなど、種類はさまざまです。

類似品としてディスクグラインダーが挙げられますが、これは砥石を回転させて「研磨」「研削」「切断」などを行う工具です。

ディスクサンダーの使用用途

ディスクサンダーは、金属加工、木工、自動車などの工場や家庭の作業場で多く使われています。曲面や不規則な面の仕上げ、金属や木材のバリ取り、整形、材料除去などに有用です。

ディスクサンダーの原理

ディスクサンダーは、スピンドルに装着されているサンディングディスクを高速に回転させ、そこに材料を押し当てることで研磨します。サンディングディスクは、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、ダイヤモンド砥粒など、さまざまな材料で作られています。作業内容に応じて適切な砥粒を選択可能です。

ディスクサンダーの種類

ディスクサンダーにはいくつかの種類があり、それぞれに特有の用途やデザインがあります。一般的なタイプは、以下の6種類です。

1. ID ディスクサンダー

ID (inside deiameter) ディスクサンダーは、サンディングディスクを機械のスピンドルに装着し、ディスクに材料を押し当てて研磨するものです。

2. ODディスクサンダー

IDディスクサンダーに対して、OD (外径:outside deiameter) ディスクサンダーは、本機の外周にサンディングディスクを装着し、外からディスクに材料を押し当てて研磨します。

3. コンビネーションディスクサンダー

内径と外径のサンディングディスクを搭載し、作業に応じて使い分けることができます。

4. ポータブルディスクサンダー

ディスクサンダーを小型化したもので、小規模なサンディング作業や狭い場所での作業によく使用されます。

5. 定置型ディスクサンダー

産業用として使用され、傾斜テーブルや集塵システムなどの機能を持つことが多いディスクサンダーをより大きく、より強力にしたものです。

6. ベルトディスクサンダー

サンディングベルトとサンディングディスクを一体化したサンダーで、サンディングベルトとサンディングディスクを切り替えて使用することができます。

ディスクサンダーの選び方

ディスクサンダーを購入する際、考慮すべき重要な要素がいくつかあります。

1. サイズ

ディスクサンダーには、小型のポータブルモデルから大型の産業用マシンまで、さまざまなサイズがあります。サンディングする材料の大きさと、マシンを置くスペースを考慮する必要があります。

2. パワー

ディスクサンダーのパワーは、電圧 (V) によります。より強力なモーターは、より大きな材料や強力な研磨が必要な作業に対応できます。

3. 速度

ディスクサンダーの回転数は通常、1分間あたりの回転数 (RPM) で測定され、設定されています。回転数を上げると、より速く研磨できますが、熱がこもりやすくなり、木材や他の材料が燃える危険性が高まります。

4. ディスクの大きさ

サンディングディスクのサイズは、サンディングに使用できる表面積を決定するため、考慮すべき重要な要素です。ディスクのサイズが大きいと、より大きな材料を扱えるので、一度に多くの面積を研磨することができます。

5. 集塵機能

サンディングは多くの粉塵を発生させるので、集塵システムは考慮すべき重要な機能であると言えます。ダストポートが内蔵されているもの、または集塵機能を取り付けることができるものがあります。

6. テーブルの傾斜

ディスクサンダーの中には、テーブルを傾斜させて角度をつけて研磨できるものがあり、特定の作業で便利です。

ディスクサンダーのその他情報

ディスクサンダーを使用する上での注意点

ディスクサンダーを使用する際は、以下のポイントを抑えることが大切です。

1. 保護具を着用する
ディスクサンダーを使用する際は、必ず保護メガネ、防塵マスク、耳あてを着用します。機械に巻き込まれないように、服はたるみのないもの、装飾品は外し、髪は縛っておく必要があります。

2. 材料を固定する
材料が滑ったり、機械から飛んだりしないように、研磨の前に材料がしっかりと固定されているかを確認します。

3. マシンを稼働させる
ディスクサンダーを始動し、全速力になるまで待ってから、材料をサンディングディスクに接触させます。

4. 適切な研磨材を使用する
作業内容に応じて適切な研磨材を選びます。粗い砥粒は早く削れますが、深い傷が残ります。一方で、細かい砥粒はゆっくり削れますが、滑らかな仕上がりになるのが特徴です。

5. 適切な圧力をかける
ディスクの回転が遅くなり、サンディングの効率が悪くなることがあるので、サンドペーパーによって効率よく研磨されるように、材料を強く押しつけないようにします。

6. 材料を均等に動かす
サンディングディスクの上を滑らかに、均等に動かし、軽い力で水平を保つようにします。

7. 過熱を避ける
材料やサンディングディスクを加熱しすぎると、火傷の原因となり、機械とワークピースの両方にダメージを与える可能性があります。機械が熱く感じ始めたり、煙や焦げ臭いにおいがしたら、一旦作業を止め、熱を冷まします。

8. 終了したら、機械の電源を切る
ディスクサンダーの電源を切り、サンディングディスクが完全に停止するのを待ってから、材料を取り外したり、サンドペーパーを交換します。

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