ヘッジトリマー

ヘッジトリマーとはヘッジトリマー

ヘッジトリマーとは、生垣や植木の剪定などに用いられる工具です。

英語のヘッジ (英: hedge) には「生垣」という意味があり、日本語では「生垣バリカン」とも呼ばれます。ヘッジトリマーを使うことで、剪定バサミを使うよりも作業時間を短縮できます。また、チェーンソーを使うよりも細かな作業が可能です。

刃にはさまざまな種類があり、目的とする刈り方によって選びます。ヘッジトリマーには燃料を用いるエンジン式のものと、バッテリーや電源を使用する電気式のものがあり、近年では電気式のものが主流です。

ヘッジトリマーの使用用途

ヘッジトリマーは、生垣や植木の剪定のほか、草刈りなどにも使用されています。一度に広範囲の枝葉を丸く剪定したり、平らにそろえたりできるため、生垣や植木の管理に有用です。剪定バサミによる手作業にくらべて、作業時間や手間を大幅に省けるのが特徴です。

使用後は布で刃を拭いた後、潤滑油を塗布することで切れ味を保てます。また、作業中においても1時間に1回程度の油の注入が推奨されています。

ヘッジトリマーの原理

ヘッジトリマーは、見た目はチェーンソーに似た細長い形状ですが、刃の形状と動きが異なります。チェーンソーはチェーン状の刃が回るのに対して、ヘッジトリマーはバリカン状の刃が往復します。

バリカン状の刃で挟むように剪定するため、チェーンソーのように太い樹木の伐採はできません。ヘッジトリマーの刃で挟めないような太い枝は、剪定バサミやノコギリで切断する必要があります。

ヘッジトリマーの選び方

ヘッジトリマーを選ぶ際は、以下の4点を考慮する必要があります。作業ニーズにあわせて、さまざまなタイプのヘッジトリマー存在します。

1. 動力源

ヘッジトリマーの動力源は「エンジン式」「バッテリー式」「電源式」の3タイプがあります。

エンジン式
燃料を用いるエンジン式は、バッテリー式や電源式にくらべてパワーがあり、コードがないため広範囲での作業が可能です。ただし、騒音や振動が大きく、排気ガスも出ます。また、混合燃料を準備したり、使用後に燃料を抜いて保管したりする手間があります。

バッテリー式
充電して使用するバッテリー式は、エンジン式よりパワーが少ないぶん騒音や振動が少なく、コンパクトで手軽に扱えるタイプです。コードレスなので広範囲で作業できますが、長時間の使用はバッテリーがもたないため、予備バッテリーを準備しておく必要があります。

電源式
コンセントにつなぐ電源式も、バッテリー式と同じく騒音や振動が少ないです。長時間の使用でもバッテリーが切れるおそれはありませんが、作業範囲がコードの長さに制限されます。

広範囲で作業する場合は延長コードが必要です。また、コードが作業の邪魔になったり、誤って切断してしまったりするリスクがあります。

2. ハンドルの長さ

取り扱いやすいヘッジトリマーは、本体にハンドルがついているハンディタイプです。背の低い生垣や植木を剪定するのに適しています。背の高い生垣や植木の剪定や草刈りには、ロングハンドルタイプが便利です。脚立を使用したり、腰をかがめたりする必要がありません。

また、ハンディタイプとロングハンドルタイプを兼ね備えた、ハンドルの長さを調節できる2WAYタイプもあります。

3. 刈り込み幅

刈り込み幅は、ヘッジトリマーの刃部分の長さです。小型のものは100mm、大型のものは700mmほどの刈り込み幅があります。

刈り込み幅が小さいほど取り扱いやすく、生垣や植木を丸く剪定するなどの細かい作業がしやすいです。作業スペースが広く、一気に広範囲を刈りたい場合は、刈り込み幅の大きいものを選んだほうが作業効率が上がります。ただし、大型のものは重量が重くなり、取り扱いが難しくなるため注意が必要です。

4. 防塵・防滴機能

水に濡れた生垣や植木を剪定したり、草刈りで土ぼこりが舞ったりする環境でヘッジトリマーを使用する場合は、防塵・防滴性能機能があれば故障のリスクを減らせます。

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