高速切断機とは
高速切断機は切断砥石を用いて、鉄パイプやワイヤーロープなどの金属製の細長い素材を素早く切断できる機械です。
類似の製品であるディスクグラインダーと比較した際の特徴としては主に2点あります。1点目は高速切断機はディスクグラインダーと比べて切断砥石が大きくモーター出力も大きいため、切断時間が早いこと、2点目はディスクグラインダーが手持ちで使用するのに対して高速切断機は卓上に設置して使用するため狙った部分を高い精度で切断できることです。
ただし、高速切断機は切断専用の機械であり、ディスクグラインダーのように研磨砥石等を取り付けることはできません。
高速切断機の使用用途
高速切断機は切断砥石と切断したい素材をアームとバイスで固定して切断するので、安定して金属を切断することができます。そのため、薄い素材や細長い素材などの切断に向いています。
このように高速切断機は短時間で大量に金属製の素材を切断することが可能であり、農業関係の資材や単管パイプの切り出しに活用されています。さらにバイスの傾斜を調節することで、45度まで角度切断が可能です。そのためアングル材を組み合わせたフレームの作製時などにも重宝されてます。
高速切断機の原理
機種選定の際には用途に応じて切断砥石の大きさ、バイスの開き具合、回転数および消費電力を確認する必要があります。
まず切断砥石の大きさですが、切断可能な素材の厚が異なります。現在主流となっている切断砥石の大きさは305mm、355mm、405mmです。305mmのものは厚さ90mmまで切断可能で、数本まとめて切断するのに適しています。一方355mmのものは厚さ120mmまで切断可能で、丸パイプなどを1本ずつ切断するのに適しています。ちなみに405mmは業務用で、さらに大きいサイズの切断砥石も存在します。機種によって取り付け可能な切断砥石の大きさが違うため注意が必要です。
次に、切断したい素材の大きさに合わせてバイスの開き具合を選定しましょう。
回転数は切断面の美しさに関わります。綺麗な切断面が望ましい場合は回転数の多いものを選びます。
最後に消費電力ですが、消費電力が大きいほど、切断する際のパワーが大きいので、できるだけ大きいものを選びましょう。
その他には機種によって左右で角度切断の可能な角度が異なる場合があるため、確認する必要があります。