防振パッド

防振パッドとは

防振パッド

防振パッドは振動を発生する様々な機器において、振動抑制を目的として使用されるものです。

天然ゴムなどの材質からなり、機械の下に設置するだけで機能させることができます。コストパフォーマンスにも優れています。

多くの防振パッドでは、表面に凹凸の特殊な模様が施されており、薄くてもばね定数を下げて防振効果を高めることが可能です。

また適当なサイズにカットすることができるため、作業現場で状況に合わせて簡単に設置することができます。

防振パッドの使用用途

振動を発生する機器として、冷凍機やヒートポンプなどがあります。これらはピストンの圧縮運動によるものです。

またフライス盤旋盤などの工作機械でも振動が発生し、加工物の精度に影響を与えることがあります。

送風機やポンプでは、羽根が回転し気体の排出や吸引を行います。羽根と気体の衝突やその後の圧縮過程で振動が起こりえます。

その他にも印刷機器や工場ミシン類、発電機などに対して、振動を抑制するために防振パッドは使用されます。

防振パッドの原理

多くの機械はその動作過程で振動や騒音を発生します。

冷凍機やヒートポンプでは、コンプレッサと呼ばれる気体圧縮機が使用されます。圧縮の工程で高温高圧の気体に変化させるときにピストンが往復運動するため、その際に振動や騒音が起こりやすくなります。

工作機械でも振動が発生します。例えばフライス盤や旋盤で表面を切削する場合に、振動が発生すると表面に凹凸ができ、平面加工ができない恐れがあります(びびり振動といいます)。

これらの振動が長時間続くことで、機械に損傷を蓄積させ、本来の機能を低下させる場合があります。機械本体だけでなく、周囲にも物理的な損傷を与えることがあります。

防振パッドはゴムの弾性を利用することで、これらの振動や衝撃を吸収することができます。比較的寿命は長く、安定して防振・防音性能を発揮します。

多くの場合は天然ゴムや再生ゴムを材料として製造されます。厚さは10 mmから20mmと薄いものが代表的で、大判のものから任意の大きさにカットして使用可能です。

参考文献
http://www.shinoda-gomu.co.jp/product/vibrationpad/vibrationpad.html
https://www.monotaro.com/s/pages/readingseries/kuchosetsubikisokouza_0303/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です