傾斜ステージ

傾斜ステージとは

傾斜ステージとは、手動操作で簡易的にステージの傾斜を自在に変えられる光学部品や画像処理用部品の一種です。

シーソーのように動くため、任意の位置で傾斜を付けることができ、レバーによって固定させることができます。シンプルな構造で操作性に優れています。2枚のプレートから構成されている二軸傾斜ステージや、二方向の傾斜に加えて、一方向の回転も可能な傾斜回転ステージなどもあります。

傾斜ステージの使用用途

傾斜ステージは、光学部品や画像処理用部品、研究開発・クリーンルーム用品などに分類されます。

傾斜ステージは、カメラやセンサなどを使用する際に、対象物の傾斜を調節して、位置決めなどの様々な用途で用いられています。また、測定器を用いる際に、試料を置く台として用いることもでき、被検体の角度を調節することにも使用されています。装置の組み込みや生産設備、研究開発などの用途にも用いられています。

傾斜ステージの原理

傾斜ステージは、限られたスペースで使用したり、小さく光学系を使用する場合を想定して、薄型かつ小型である点が特徴です。傾斜ステージには、1軸の傾きだけでなく、2軸の傾き調整が可能なステージや、傾き調整を行うだけでなく、回転調整を行うことができる種類もあります。

傾斜ステージの機能は、ステージの角度を変えることによって回転や傾き調整や、被写体の写り方を調整するあおり調整を行いますが、基本的に、手動による方式がメインであるため、非常にシンプルな構造をしています。回転は送りツマミを手で回すことによって、また、傾き調整は調整リングを手で動かすことによって調整することができ、任意の位置に定まったらレバーで固定させることができます。

この他、二軸傾斜ステージでは、1軸ステージに部品を上乗せして機能を追加するタイプもあれば、ベース部分と上ステージの間に球体の部品があり、これが支点となることで自在に傾斜をつけることができるタイプもあります。

参考文献
https://www.global-optosigma.com/jp/Catalogs/pno/?from=page&pnoname=KKD&ccode=W7111&dcode=
https://www.chuo.co.jp/core_sys/product/images/006/catalog/GC40_426-427.pdf

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