帯鋸刃

帯鋸刃とは

帯鋸刃とは、鋸の刃の形状がベルトのようになっていることからバンドソーとも呼ばれる工具のことです。

帯鋸刃の最大の特徴は、鋸の刃の回転方向を単一にすることで、きれいな切断面を得られる点です。また、切断面が滑らかであり、速やかに切断できるため、多くの産業分野で利用されています。

帯鋸刃を使用する際のメリットは、火花がほとんど出ないことや騒音が割合的に小さいことが挙げられます。鋸刃が回転することによって切断するため、切削時に熱が発生しにくく、騒音も少なくなるからです。近隣住民の騒音トラブルが少なくて済み、夜間や早朝にも使用可能な工具です。

帯鋸刃は、卓上、据え置き、持ち運びタイプに大別されます。卓上タイプは、小型で軽量なため、工作やDIYなどの小規模な作業に適しています。据え置きタイプは、大型で高出力なため、金属加工などの大規模な作業に適していること、持ち運びタイプはコンパクトなサイズでありながら、高い切断能力を持っているため、屋外作業や現場作業に適しています。

帯鋸刃の使用用途

1. 卓上横型

卓上横型は、パイプや板材、角材、丸棒などの木材や金属材料を切断する際に用いられます。

2. 卓上縦型

卓上縦型は、柔らかい材質を切断する場合に用いられます。

3. 持ち運び型

持ち運び型は、移動できない場所で直接対象物を切断する場合に用いられます。

4. 据置型

据置型は大型の帯鋸刃で、工業系の製造業で用いられます。据置型には、横型と縦型の両方があり、異なった形状の材料を切断することが可能です。

 

帯鋸刃は、建築、製造、木工、金属加工などで使用されることが多い点が特徴です。建築現場では配管や金属フレームの切断、木工の現場ではカーペットやフローリングやパネルなどの切断、金属加工の現場ではアルミニウムやステンレスなどの切断に使用されます。

帯鋸刃の原理

帯鋸刃は、工具の刃の形状がベルト状になっており、動力を電源から供給して切断作業をすることで成り立ちます。多くの場合はAC電源式で、持ち運び型のみ充電式があります。

帯鋸刃の刃部分には、耐久性の高い金属やバイメタルが使われており、刃こぼれしにくく切断能力が高いです。刃部分がベルト状の形状をしているため、適切な張りを調節することで高い切断能力を得られます。

さらに、帯鋸刃は鋸歯が並び、歯の先端が鋭くとがっている点が特徴です。刃が回転し、刃先が切り込みをつけ、対象物を切り進むことで成り立ちます。また、帯鋸刃には、オイルやクーリング材の使用が推奨されます。これは、刃先が熱くなって刃こぼれするのを防ぐためであり、作業効率を向上させるのに重要です。

帯鋸刃のその他情報

帯鋸刃を使用する際の注意点

帯鋸刃の役割は、素材を切断することです。適切な刃の種類や刃の長さ、刃の厚さ、刃の張り方、回転数、刃の冷却、刃の研ぎ方、素材の固さや厚さなどを考慮する必要があります。

正しく使用することで、素材を正確かつ効率的に切断できます。帯鋸刃が適切に機能するためには、下記のような注意点があります。

1. 適切な刃を選ぶ
切断する素材に合った刃を使用することで、切断の精度やスピードが向上します。また、刃には耐久性がありますが、常に刃の状態を確認し、刃が劣化している場合は交換が必要です。

2. 刃の張りを保つ
刃がゆるむと、正確に切断できなくなることがあります。そのため、適切な張り方を保つことが重要です。

3. 安全対策を徹底する
帯鋸刃を使用する際は、十分な安全対策が必要です。刃が素材を切断するときは、切削粉や切断物が発生するので、保護メガネやマスク、手袋などの使用が推奨されています。

4. 素材を固定する
素材をしっかり固定することも重要です。素材が動くと切断が不安定になります。安全かつ正確に作業を行うためには、固定が必要です。

参考文献
https://www.monotaro.com/k/store/%E5%B8%AF%E9%8B%B8%E5%88%83/
https://www.monotaro.com/g/01131144/
https://www.monotaro.com/s/q-%91%D1%8B%98%90n/
https://www.bildy.jp/mag/bandsaw-guide/
https://jp.misumi-ec.com/vona2/fs_processing/T1200000000/T1216000000/

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