メスシリンダー

メスシリンダーとは

メスシリンダーとは、液体の体積を測るための実験器具です。

円筒状で側面に目盛りが記載されており、メスシリンダーに入れた液体の底面にあたる位置にある目盛りを目視で読み取ります。目視で読み取るため、目盛りの細かさで体積の測定精度は決まります。

なお、メスシリンダーの洗浄の際は研磨剤を用いると内部にキズが付き、わずかな体積変化が起こる可能性があるため使用することはできません。

また、測定する有機溶媒の種類によっては樹脂製のメスシリンダーを溶解、膨潤させる可能性があるため、有機溶媒を測定する際はガラス製のメスシリンダーの使用を推奨します。

メスシリンダーの使用用途

メスシリンダーは化学実験において液体の体積を測るための実験器具です。液体を入れて目盛りを読み取るだけで体積を測ることができるため、実験器具としてしばしば使用されます。また、特別な操作は不要なため理科実験などの学校教育においても用いられます。

メスシリンダーの容量は主に10mLから1L程度で、容量に応じて1目盛りあたりの体積量ならびに測定誤差は異なります。また、メスシリンダーの材質はガラスもしくは樹脂です。使用する際は測定したい液体の量、ならびに樹脂の耐薬品性から適切なメスシリンダーを選定して使用します。

メスシリンダーのその他情報

1. メスシリンダーの使い方と精度

メスシリンダーは細長い円筒状の容器に目盛りが記された器具です。体積を測る際はメスシリンダーの目盛りを読み取ります。目盛りを読み取る際はメスシリンダーを平らなところに置き、液の底面のあたる位置の目盛りを記録します。

メスシリンダーの使い方

図1. メスシリンダーの使い方

メスシリンダーの精度は目盛りの細かさによって決まります。目視で読み取ることができる体積はおよそ目盛りの10分の1程度であるため、測定値には目盛りの10分の1以上の誤差が含まれます。もし高精度の体積測定が必要な場合はメスシリンダーの代わりにメスフラスコを使用します。

2. メスシリンダーの洗い方

メスシリンダーの洗浄方法は他のガラス器具と基本的には同じです。使用した溶媒や溶液中に溶解している物質を溶解させる溶媒で洗浄します。ただし研磨剤を入れてブラシでこするとガラス表面にキズが付き、わずかな体積変化を引き起こす可能性があるため、洗浄時に研磨剤は使用できません。

また、樹脂性のメスシリンダーはアセトンなどの有機溶媒で洗浄すると樹脂の膨潤や溶解によって体積の変化を引き起こす可能性があるため、樹脂製のメスシリンダーは水、もしくは樹脂の耐薬品性が確認された溶媒で洗浄することを推奨します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です