メーター・計測機器とは
メーター・計測機器とは、力、速度、温度、量などを測定・表示する機器のことです。
日本語では計測機器、英語ではメーター (Meter) になり、呼び方が日本語か英語かになるだけで特に違いはありません。例えば、速度を計測する機器は日本語では速度計、英語ではスピードメーターになります。また、流体の流れ、流量を計測する機器は日本語では流量計、英語ではフローメーターになります。(以降は日本語読みの計測機器で統一します。)
計測機器の種類
計測機器の種類の中で、代表的なものをいくつか紹介します。
1. 圧力計
流体の圧力や、タンクに封じ込められた圧力を計測する機器です。圧力は、仕事の力に関わる重要な項目であるため、あらゆる装置に圧力計が設けられています。
2. 速度計
物の移動する速度を計測する機器です。自動車や電車など、多くの乗り物に搭載されています。他にはプロ野球などでピッチャーの投げた球の球速を測るためにも用いられています。
3. 温度計
物や水、空気などの温度を計測する機器です。家庭用の体温計も温度計の一種です。他にも温度管理が必要な設備、例えば洗浄機などにも設けられています。
4. 流量計
流体の流れる量を計測する機器です。例えばエアーの力で汚れを吹き飛ばすエアブロー工程などでは、エアーが規定量吐出していることを確認するために設けられています。
アナログ計測機器とデジタル計測機器
計測機器には大まかにアナログ計測機器とデジタル計測機器 (以後: アナログ計、デジタル計) があります。違いやそれぞれのメリット・デメリットなどは下記の通りです。
アナログ計とデジタル計の大きな違いは、電源を必要とするかしないかの違いです。アナログ計は電源が必要ありませんが、デジタル計は電源が必要です。また、計測値の表示の仕方にも違いがあり、アナログ計は針で数値を指し示し、デジタル計は計測した数値を数字で表示します。
アナログ計のメリット・デメリット
アナログ計のメリットは電源を必要としないため、設置が容易な点です。また、日常点検では数値を針で指示しているため、規格値範囲を色分けして針が範囲内に入っていることを確認すれば完了するため、瞬時に良否判断ができます。
アナログ計のデメリットは、正確な数値を読み取る際、針が指し示している値を読むのに時間がかかることや、目盛りの間に針がいた場合は、人によっては計測値がばらつく恐れがあることです。また、異常値を示していても計測機器を目視するまでは異常を検知することができません。
デジタル計のメリット・デメリット
デジタル計のメリットは、信号を発する機器がほとんどのため、異常を検知した際は設備に異常信号を発し、アラームを鳴らすことで即座に異常を確認できる点です。また、計測値を数字で表示するため、正確な値を瞬時に読み取ることができます。
デジタル計のデメリットは、計測した数値を目視した際、正常か異常化を判断するのに、基準値が近くに表示されてないと判断できないという点です。また、電源を必要とするため配線が必要なことや、異常信号をアラームに変換するのにプログラムが必要な場合もあります。