スライドガイドとは
スライドガイドは直線運動をガイドする部品です。
スライドガイドの他、LMガイド、リニアガイドの商品名で同様商品が販売されています。
また、産業ロボット等の精密機器に使用することを目的とし、エンコーダ付の商品もあります。
主な動きは、レール(直線で柱形状の部品)に沿って、ブロック(可動可能な台座)が直線方向に前後運動をします。繰り返し前後運動し、ブロックは同じ経路をたどり、さらに、運動における抵抗を小さくしたものが、スライドガイドです。
スライドガイドの使用用途
産業の分野、主に生産工場において、多種多様な使用方法があります。
例えば、メーカの生産工場において、ワークを直線的に送り出す機構が必要な場合や、シリンダを直動させる必要がある場合、位置決めガイドがある部分にワークを搬送する場合があります。さらに、リンク機構やスライドガイドを複数配置して、ストッパ機構が必要な場合や、反転機構が必要な場合等、バリエーション豊富な用途があり、生産工場の自動化において、種々の用途で使用されています。
スライドガイドの原理
スライドガイドの部品構成は主に、レール、ブロック、運転用のボールから構成されます。防塵等のため、可動部分を密封するようにシールが付いているものがほとんどです。
レールとブロックとは運転用のボールを介して一体化されており、レールに対してブロックが相対運動をするとき、運転用のボールは、レールとブロックとの転走面を転がり運動します。転がり運動をすることで、非常に滑らかな直線運動が可能になります。
また、エンコーダ付のスライドガイドを使用することで、移動後の位置が検出でき、フィードバック制御と併せて、サーボモーターやステップモータをセットで組み込むことで、高精度の位置決めが可能になります。
また、産業ロボット等高い剛性が必要な部分への配置もあるため、スライドガイドのボールをローラーにして剛性を高めたものや、サイズが小さなものや大きなもの、曲線運動を案内するもの等、用途に沿った様々な商品があり、各メーカのカタログより選択することが可能です。
参考文献
https://www.thk.com/?q=jp/node/6709
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/machine_design/md01/c1087.html