トルク計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、トルク計のメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。トルク計関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:株式会社東日製作所、2位:株式会社東京測器研究所、3位:株式会社小野測器となっています。
トルク計とは、トルクと呼ばれる軸に掛かる回転方向の力を計測する装置です。
ばねの弾性力やセンサーを用いて、回転方向の力を数値として求めることができます。アナログ式のものはトルク計単体で数値の表示ができますが、デジタル式のものは数値の表示器と動作させるための電源が必要です。
トルクには静的トルクと動的トルクがあり、測定の目的によりどちらを測る必要があるのかをあらかじめ決めておく必要があります。近年はどちらも測れるタイプのものが広く普及しています。
トルク計は、軸に回転力を加えて回転方向の力を数値で測定するために使用します。ねじの締付力や容器キャップの栓を開閉するトルク、軸や梁などの構造部材のねじり剛性などを実際の数値として測定、管理を行うために使用されます。
近年はトルクだけでなく、歪や軸の回転数を同時に計測できるものも多いです。トルクを測定・管理することは、装置の適切な動作、維持だけでなく、寿命や故障時の安全性を確保するために非常に重要な項目です。
最も簡単なトルク計の原理は、軸に直結させたトルク計を回転させ、ばねなどの反発力で回転力を数値として表示させるものです。近年は、センサーを用いて回転時の歪を軸のねじれ角として測定してトルクを算出するもの、直接だけでなく間接的にトルクを測るタイプのものなど、さまざまなタイプのトルク計があります。
回転軸には、モータなどの回転を伝えるための動力とタービンなどの回転を利用する機構の両方が必ず付いているので、軸の終端に目盛の付いている機械式のトルク計は、使用するためにどちらかの機構を外さなければなりません。
軸の中間に挿入するタイプのトルク計もありますが、トルク計を取り付けるために軸を外すのは同じです。そのため、トルク計を取り付ける際は、取付や取り外しのことを考慮する必要があります。
トルク計には非回転型の歪ゲージ式、回転型の磁歪式、歪ゲージ式などがあります。回転式のトルク計は、実験・研究目的や製品の品質管理などの目的で使用されています。トルクに関しては、タイヤのナットの締め付けなどでよく耳にし、ナットの種類によって規定のトルクが異なります。
また、モーターにおいてもトルクは重要です。モーターは、鉄道や自動車以外にもポンプやコンプレッサ、エレベーターなど多くの場所で使用されています。
そして、モーター製造では、最終的にトルク計で目的のトルク値になっているかを確認するのに使用します。一般的にモーターが製造された後は、モーター試験機でモーターに負荷を掛けて、センサータイプのトルク計にて測定を行います。
トルク計は非回転型と回転型があります。
非回転型
非回転型は、ゲージがついており、測定する機器に取り付けて、トルクをかけたときの値がゲージに表示されるものです。車のタイヤの締め付けに確認するトルクレンチは規定トルクをセットし、その値になるとレンチから音がなり、締め付けられたことが確認できます。元のトルクは校正機器で確認が取られているため、規定の値にセットするだけで、目的の締め付けが達成できます。
回転式
また、回転式では、主にモーターのトルク測定に用いられ、モーターの芯にカップリングを経由してトルク計を設置します。トルク計の他に機器からの信号を受信する機器やオンラインで確認するパソコンなどの周辺機器も必要になります。
トルク計は、軸に加わるトルクによって生じるその軸のねじりや歪みを計測するので、モーターを回転させ、負荷に応じた信号をトルクという値に変換し、測定していきます。
参考文献
http://www2.me.osakafu-u.ac.jp/fset/fset-goods-tech-info/%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%90%E3%81%AE%E3%81%93/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AF%E8%A8%88%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9/
https://www.unipulse.tokyo/techinfo/loadcell-torque/
https://www.sugawara-labs.co.jp/motor/torque
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トルク計のカタログ一覧はこちら企業
株式会社小野測器 ATESTEOジャパン株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社東日製作所 |
20.3%
|
2 | 株式会社東京測器研究所 |
12.1%
|
3 | 株式会社小野測器 |
11.5%
|
4 | 日本電産シンポ株式会社 |
11.0%
|
5 | 株式会社ハイオス |
8.8%
|
6 | 株式会社イマダ |
7.7%
|
7 | ATESTEOジャパン株式会社 |
7.7%
|
8 | 株式会社中村製作所 |
6.6%
|
9 | アイコーエンジニアリング株式会社 |
4.9%
|
10 | 綜研テクニックス株式会社 |
4.9%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月のトルク計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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ATESTEOトルク計についての情報を総合的にまとめた資料です。 掲載内容 ◆特徴と基本仕様 ◆定格トルク/製品一覧表 ◆電気的入出力仕様 ◆設定用ソフト ◆シ...
2022年2月4日
自動車の電動化に対応して需要が高まる、高速回転のモータ用に開発されたトルク計です。 EV・PHV・ハイブリッド車の試験などに最適です。
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2022年2月9日
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2022年9月8日
トルクゲージATG/BTG(-S)は、アナログ式で、数値を直接読み取るタイプのハンディタイプのトルク計になります。
先端は三爪チャックであるため、安定して固定することができるうえ、プッシュロックボタンがついており、固定に関しては安心して使用できます。
左右両方のトルクに対応しているため、手間がかからずに測定でき、過負荷に対してのストッパがついているため、安心して使用できます。
側面にも目盛りがついているため、見やすいことが特徴です。
微小容量用トルク検出器MDシリーズは、小型精密モータからの出力を高精度・高分解能で測定するためのトルク計で、受注生産型になります。
小野測器社が独自開発した位相差方式の検出方法の採用によって、0.001mN・m単位まで測定することができ、微小なトルクだけでなく、細かい変化にも対応できまし。
トルク容量や最小分解能、ねじり剛性に応じて、4種類のラインラップが展開されており、使用用途に応じて選択することができ、1台で静止状態から、高速回転まで測定することができます。
高速回転対応型トルク検出器DDシリーズは、小野測器社のトルク計の製品ラインラップの中でもハイエンドモデルとして、高速回転や大きなトルク容量の測定に適しているトルク計になります。
ダブル軸受を使用しているため、過負荷耐久性が良く、より大きな容量のトルクがかかる対測定対象に使用することができることが特徴です。
中間軸受が不要になるようにした独自設計によって、小型にすることができており、省スペースで使用することができます。
トルク計測器HP-100は、HIOS社のトルク計測器のラインラップの中でも、ドライバーやレンチなどのトルク設定やトルク管理に適したHPシリーズのハイエンドモデルになります。
本体だけで、測定時のトルクの最大値と最小値、平均値を確認することができ、独自の100データメモリー機能によって、データの記録と管理をすることができます。
どちらの回転に対しても対応しており、全製品に検査成績書が付随されており、安心して使用することができます。
PCトルクアナライザは、高速のねじ締めトルクをパソコンで解析することができるトルク計になります。
専用のソフトウェアを使用することによって、測定時のデータ読み取りを自動的に行い、各種トルク曲線を自動的に表示できます。
サンプリング周期は1000Hzであるため、細かい変化にも対応して測定するため、正確なデータを取得できます。
あらかじめ設定していた試験条件や試験データ、計算結果、グラフを報告書形式でプリントアウトすることができます。
プリンタ出力付きトルク計TNP-Pは、キャップやねじ、バルブなどのトルクや締付力を高精度に計測でき、プリント用の専用ソフトも付いているトルク計になります。
ドットインパクトプリンタとサーマルプリンタの2種類のプリンタに対応しており、単独印字や日付印字など使用用途に応じた印刷モードを選択することができます。
測定時のピークの値を1000件まで保存することができ、測定時の表示も1秒の間に最大8回まで周期の選択が可能となっており、操作性が良いことが特徴です。
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