検卵器

検卵器とは

検卵器とは、その名の通り検卵を行う際に使用する機器です。

検卵では卵の下から明るい光源を当てて、卵の殻を透かすことで卵内の詳細を観察します。卵内の胚の成長や発育を把握することで、その後の生産に活かせるようになります。

検卵器の使用用途

検卵器は、卵内を観察するのに使用されます。検卵は卵内を観察・把握することで、受精が失敗した卵を取り除くために行われます。

卵は孵化後5日目~数日ごとに検卵が可能です。検卵を正しく実施するためには、暗い場所で行う必要があります。

卵内の血管の成長や胚発育を観察・把握するために、検卵の際は卵を回転させつつ卵内部の様子を観察します。受精卵は、胚から血管が広がっていることを確認できますが、死んでしまった卵には細部がはっきりしない暗いかたまりが見られます。

検卵器では受精率や胚の発育など、様々なことを観察することが可能です。具体的には、不妊卵、早期死亡卵を識別することができます。不妊卵、早期死亡卵を識別・除去することによって、ガスのたまった卵が爆発することを防止します。また、孵卵器内が細菌で汚染されるリスクを避けることができます。

検卵器の特徴

長所

検卵器の長所は、受精ができていない卵や孵化環境によって卵内の成長が失敗している卵を把握できることです。孵卵器内で失敗した卵を除去することは、正常に孵化できる卵を守ることにつながります。

また、孵卵器による孵化だけではなく、仮親孵化を行う場合でも、無意味な抱卵を予防することができます。失敗した卵を取り除くことによって、残った正常卵に抱卵を集中させるられます。

検卵を孵化までの過程で複数回に分けて行うと、早い段階で受精卵数を把握することが可能です。これは、親鳥の生殖能力を把握することにもつながります。

短所

検卵器の短所は、孵卵中の卵を取り出して検卵することが多いため、孵卵器内の全体温度を低下させてしまうことです。卵を孵化させる上で、温度は重要な条件となります。そのため、卵を冷やさないようにする必要があります。

検卵をする際は、室温状態の部屋で実施し、検卵時の手の温度にも配慮することが大切です。また、孵化に影響が出ないようにするために、すばやく検卵を行う必要もあります。

検卵器の種類

1. 手持ち型検卵器

手のひらに収まる小型の検卵器で、卵を手に持って検査することができます。卵を手で持って検査するため、検査の際は温度変化に注意する必要があります。

2. 卓上型検卵器

卓上に置ける大型の検卵器で、多くの卵を同時に検査できます。大型の検卵器のため、大量に検卵を実施する業務用に使用される場合が多いです。

3. LED検卵器

検査の時に当てる光にLEDを用いている検卵器です。LEDのため、省電力でも明るい光を発しています。LEDを用いた検卵器は寿命が長いため、電球の交換頻度が低いです。また、持ち運びが簡単で、管理が容易な電池式の検卵器が多くあります。

現在、検卵器の光には主にLEDが利用されています。また、胚に損害を与えるような高い熱の光ではないことも、検卵の時にLEDを利用するメリットの一つです。

4. 自動回転検卵器

卵を検卵できるLEDライトがついているのに加えて、自動で卵を回転させる機能が付いた検卵器です。卵を一定の角度で回転させることで、卵の健康状態を確認できます。

5. 自動検卵器

自動検卵器は対象卵を機器内で光を当てながら、カメラで撮影して画像判別します。光を様々な方向から当てて、卵内を撮影・判断することで、精度を高められます。画像から検査を行いますが、自動で選別ができるように検査基準が明確に定められています。

枝はさみ

枝はさみとは

枝はさみ

枝はさみとは、植物の枝を切るための園芸用のはさみです。

木にはさまざまな種類があり、それぞれの枝の特徴にあわせた枝ばさみで対処することが必要になります。そのため、枝ばさみの種類も、特徴にあわせて豊富に揃っています。

枝はさみの使用用途

枝はさみは、木の枝を剪定する際に使用されます。高い場所にある枝や太い枝など、さまざまな枝があるため、切りたい枝に応じて、枝ばさみを使用する必要があります。

製品によって、枝はさみの使用用途が変わるため、説明書やパッケージを確認した上で、使用することが大切です。

枝はさみの特徴

長所

枝はさみの長所として、さまざまな場所の枝を切れることが挙げられます。同じ製品で、異なる高さの場所の枝を切れる製品もあります。

また、枝の特徴に応じた枝はさみが販売されているので、太い枝や細い枝など、特徴に合わせて製品を選べば、より効率的に作業を進められます。

短所

枝はさみの短所は、枝を切ることしか使えないことです。さまざまな枝に対応した製品があるものの、各枝ばさみが使用できる枝が限られてくる場合が多いです。

また、コストがかかることもデメリットとして挙げられます。良い枝ばさみは製品としてのクオリティも高いですが、その分値段も高いです。

枝はさみの種類

枝はさみには、さまざまな種類があります。

1. 剪定ばさみ

剪定ばさみは、太い枝を切る専用の枝ばさみです。左右の持ち手の間にバネが入っていて、開きやすい状態になっています。一般的に、家庭用菜園などで使用されいて、植木用ばさみよりも太い枝が切れやすいです。

2. 高枝切りばさみ

高枝切りばさみは、高い場所にある枝を切るためのはさみです。伸縮するため、高さに合わせて柄を伸ばすことができます。遠くても、はさみが扱いやすいように設計されています。

3. 刈込ばさみ

刈込ばさみは、背の低い木の枝や葉をきるためのはさみです。広い面積を一気に刈ることができますが、枝は細い枝等にのみ対応可能です。

太い枝は切るのに力が必要になるため、専用のはさみで切ることをおすすめします。また、一般的に柄が長く、多少高い場所の枝も刈ることができます。

枝はさみの選び方

枝はさみは、使用用途やはさみの扱いやすさから選ぶと良いです。

1. 使用用途

切りたい枝に応じて製品を選びます。高い場所にある枝や太い枝など、特徴がそれぞれ異なるため、適切な製品を選定することが大切です。

2. 扱いやすさ

枝はさみは、さまざまな形や大きさがあり、使用用途だけではなく、手の大きさなどが関わってきます。自分の使いやすい枝ばさみであるかどうか、試してみることをおすすめします。

枝はさみの使い方

枝はさみの使い方として、多くの種類があるため、今回は高い場所の枝を切るためのはさみである高枝切りばさみについて説明します。

1. 使用の前の準備

高枝切りばさみを使用する際は、長袖、長ズボン、手袋を着用します。高い場所の枝を切ると、上から落ちてくるため、傷ができないように、肌がでない服装が望ましいです。

また、目元や頭部を守るために、帽子や保護メガネを着用することもおすすめします。

2. 伸縮機能

高枝ばさみは高いところにも届く、柄の伸縮機能を備える製品が多いです。製品に合わせ他方法で、柄を伸縮させて、目的の場所に届くようにします。

3. 枝を切る

柄を目的の高さまで伸ばすことができたら、枝を切ります。ストッパーが付いていることが多いため、ストッパーが外れているかを確認して、切るようにします。

4. 枝の掃除

枝を切り終わったら、落ちた枝を回収します。そのままにしておくと、風が吹いてどこかに枝が飛んでいってしまうため、早めに回収することが大切です。

木材運搬車

木材運搬車とは

木材運搬車

木材運搬車とは、森林から切り出された木を運ぶトラックです。

木材運搬車の荷台には、木材を置くスペースだけではなく、木材を運び入れるためのクレーンなどの設備が備えられています。

木材運搬車の使用用途

木材運搬車は、切り出された原木を加工場などに運送するために使用されます。木材の運送だけではなく、原木を荷台に乗せる際にも有用です。

しかし、近年は国外から木材を輸入することが多く、国内の林業が衰退しつつあることから、木材運搬車自体の台数が減少しています。

木材運搬車の特徴

長所

木材運搬車の長所として、山林から切り出した木材を荷台に乗せられること、クレーンやアームが整備されている木材運搬車であれば、1台で一通りの作業を済ませることが挙げられます。

また、木材を運搬するためにトラック自体の荷台が広くなっています。トラック側面は高くなっていて、木材落下防止のためのポールが立てられている場合もあります。

短所

木材運搬車の短所として、運転をする際に普通運転免許の他に別の資格が必要になることが挙げられます。トラック式の木材運搬車は、車両の総重量と積載量に応じた免許が必要になりますが、運転自体は普通自動車とあまり変わりません。

一方で、クローラー式の木材運搬車は、特殊な運転手法が必要になります。運転技術はトラックとは異なる操作方法のため、運転に慣れるまで時間がかかります。

木材運搬車の種類

木材運搬車の種類として、「トラック式木材運搬車」と「クローラー式木材運搬車」があります。

1. トラック式木材運搬車

トラック式木材運搬車とは、トラックに木材の荷台が設置されている運搬車です。トラックの総重量と積載量に応じた免許が必要になります。

運搬中に原木が落下しないようにするポールや柵が設置されている他、クレーンなどが整備されている車種もあります。木材運搬だけではなく、積み込みも1台で対応可能です。

2. クローラー式木材運搬車

クローラー式木材運搬車とは、トラック式の運搬車とは異なり、キャタピラが付いた運搬車です。小型でフォークリフトのような運搬車もあれば、大型の運搬車もあり、種類はさまざまです。

クローラー式の運搬車はキャタピラのため、高低差のある場所の移動が簡単であるのに対して、公道を走ることはできません。原木をどのように加工所まで運搬するか、計画立てて実施する必要があります。

木材運搬車の選び方

木材運搬車にはさまざまな種類がありますが、必要積載量や原木の運搬方法などを検討したうえで選定することが大切です。

1. トラックと荷台の組み合わせ

木材運搬車を購入する場合は、トラックと荷台を別々に選ぶ必要があります。中古車は、トラックと荷台が一緒になって販売されている場合が多いです。

また、トラック自体をクローラー式にしたい場合は、公道を走らなくても運搬できるかどうか検討する必要があります。

2. 積載量

原木をどれくらい積載するのかも含め、検討する必要があります。最大積載量を超える原木を積載して運搬することはできないため、注意が必要です。

3. 木の積み方

トラックに応じて、最大積載量が変わります。最大積載量並みの原木を積む場合、きれいに積んでいかないと載せきることができないため技術も必要です。

トラックにクレーンやグラップルという装置が整備されている場合は、それらを使用して積んでいきます。トラックにどのような設備があるか確認して、可能な木の積み方を把握しておくことも大切です。

4. 木の固定方法

原木自体はとても重く、運搬の際に落下してしまうと、大きな事故を起こしてしまう可能性があります。木の固定方法をあらかじめ確認し、事故を未然に防ぐことが大切です。また、トラックの設備から、どの程度の木を固定して運搬できるか確認しておくこともおすすめします。

木材乾燥機

木材乾燥機とは

木材乾燥機とは、その名の通り、木材を乾燥させるための機械です。

乾燥した木材は、建材として使用する際に使用する場合が多いです。木材乾燥機は、木材を早く乾燥させることができます。

木材乾燥機の使用用途

木材乾燥機は、木材を乾燥させるために使用されます。天然で乾燥させることもできますが、天然で乾燥させると大幅に時間がかかってしまいます。

それに対して、木材乾燥機で人工的に乾燥させると、時間を短縮することが可能です。

木材乾燥機の特徴

長所

木材乾燥機の長所として、木材を短時間で乾燥できることが挙げられます。乾燥した木材は、木材の性能が安定するため、特に建材として使用されることが多いです。

木材が湿気を除くことで、カビや結露の発生やシロアリの食害などのリスクを減らすことができます。

短所

木材乾燥機の短所として、大きな設備が必要になることが挙げられます。乾燥する時間が短縮されるものの、大規模な設備が必要になる場合が多いです。

導入する際のコストや運用する際のコストがかかります。木材乾燥機を導入する際は、一度で乾燥させたい木材の量や乾燥させる方法などを検討した上で、選択することが大切です。

木材乾燥機の種類

木材乾燥機の種類として、「圧力式乾燥機」「蒸気式乾燥機」「温水式乾燥機」「電気式乾燥機」の4つの種類が挙げられます。

1. 圧力式乾燥機

圧力式乾燥機は、熱や水の他に圧力をコントロールすることによって、少ない時間・コストで、品質の高い木材を生成できます。さまざまな樹木種や乾燥状況に合わせて、幅広く乾燥することができることも長所です。

人工乾燥の難しい木材に対しても、短時間でクオリティ高く、仕上げることができます。

2. 蒸気式乾燥機

蒸気式乾燥機は人工乾燥方法の中で、一般的な方法です。高温乾燥機と中温乾燥機の2種類があり、木材の特徴に応じて選択します。例えば、乾燥のしづらい木材は、高温乾燥機でないと上手く乾燥を進めることができません。

一方で、それ以外の木材に関しては中温乾燥機であっても対応できる場合が多いです。特徴に応じて乾燥機を使い分けられないと、木材に割れが発生してしまうこともあるため注意が必要です。

3. 温水式乾燥機

温水式乾燥機は温水を熱源とする乾燥機であり、蒸気式乾燥機と比べて、低い温度で木材を乾燥します。温度や湿度のコントロールがしやすく、低温で乾燥させるのに適した木材を乾燥するために重宝する乾燥機です。

4. 電気式乾燥機

電気式乾燥機は、電気ヒーターで木材を乾燥させます。導入の際の設備費が安く、小さいロットの乾燥に有効な乾燥器です。温水式乾燥機と同様に、電気のため温度や湿度のコントロールがしやすく、中温の乾燥を行うことができます。

木材乾燥機の選び方

木材乾燥機にはさまざまな種類があるため、乾燥させる木材量や温度域などを考慮したうえで選ぶことが大切です。

1. 乾燥させる木材量

木材乾燥機は種類によって、大きさが異なります。小ロット乾燥をさせたい場合は、温水式乾燥機や電気式乾燥機を導入することをおすすめします。これら2つの乾燥機は、設備自体が小さく、小ロットの乾燥に対応可能です。

一方で、木材量が多い場合は、設備自体が大きくなる蒸気式乾燥機や圧力式乾燥機などが適しています。

2. 温度域

先ほど説明したように、乾燥方式や設備によって対応できる乾燥温度が異なります。そのため、乾燥したい木材の種類や状態を確認した上で、乾燥温度域を考える必要があります。圧力式乾燥機や蒸気式乾燥機は比較的高温域を乾燥することができますが、電気式乾燥機や温水式乾燥機は乾燥できる温度域が比較的低いです。

また、乾燥方式が同じであっても、設備によって温度域が異なる場合もあります。

施肥機

施肥機とは

施肥機

施肥機とは、肥料や堆肥を散布する目的として利用される機械です。

散布できる形状はさまざまで、粉や粒状、液状のものまで対応できます。昔は手作業で肥料や堆肥を散布していましたが、施肥機の登場で作業が非常に効率化されるようになりました。

また、作物の生育に合わせた施肥が可能となり、適切な量を適切な時期に散布できるようになりました。そのため、農業の技術力の向上に大きく貢献した機械の1つと言われています。

施肥機の使用用途

施肥機は、ほ場への作つけ前や収穫後の時期に選んで使用されています。使用する期間は他の農業設備と変わりません。作つけ中にも使用できますが、トラクターが走れる分の隙間が合いているか、もしくは走行部の作物も犠牲にすることが求められます。

主にほ場への施肥を効率よく行うために使用され、より大型になればなるほど能率も高くなります。大量の肥料でもトラクターの使用により身体への負担も少なく、キャビン付きのトラクターであれば汚れることも避けることが可能で、現代農業では欠かせない設備です。

施肥機の特徴

長所

施肥機の長所は、肥料や堆肥を効率よく散布できることです。施肥機を使用することによって、農家の負担が少なくなります。また、作物の生育に合わせて施肥が可能な点も長所の1つです。

短所

施肥機の短所は、肥料の流量を均一にしなければ効果を発揮できないことです。堆肥などの湿った肥料および乾燥した化学肥料をほ場に施肥するためには、均一に撒く必要があります。それぞれの肥料の状態に適した形状で運動を与えることで、上質な施肥を行います。

均一に施肥が行えるように、肥料の流量を調整する弁があったり、肥料を飛ばす強さを動力で調整したりする必要があるため、初心者には難しい部分がある点も短所の1つです。しかし、最新のものでは流量を電子制御する機能を追加しているため、熟練した技術がなくとも施肥が行えます。

施肥機の種類

施肥機は、トラクターが走る際の動力を利用して駆動する「牽引式」と、トラクターに装着して動力を利用し駆動する「直装式」が主な区分けです。大きく分けるとこの2種類になりますが、散布物の形状や用途によってさらに4つに分類されます。

1. マニュアスプレッダ

マニュアスプレッダは主に堆肥の散布に利用されており、コンテナ型の肥料タンクで底がベルトコンベアになっています。散布する際にはベルトコンベアが動いて後方に堆肥が散布される仕組みです。後方に迫ってきた堆肥を回転している羽根で飛散させます。

大きさはさまざまで、1t以下の小さなものから大きなものでは5tの積載ができるものもありサイズが豊富です。水田での使用する場合、大きな牽引力が必要になることと、車輪では嵌ってしまうことも考えられるので十分な検討が必要です。一方、乾燥したほ場では一度に大量の堆肥を積載できるため効率よく施肥が行えます。

マニュアスプレッダはトラクターの動力が不要な原動機とクローラーがついた自走式が存在します。クローラーであるため、水田での使用が多く柔らかいほ場でも施肥ができることが利点です。しかし、移動にはトレーラーなど専用の運搬車が必要です。

2. ブロードキャスター

ブロードキャスターは円柱型の肥料タンクで、底に振り子のようなものが左右に振れて散布される仕組みです。振り子タイプの他には円盤が回転しており、その円盤に落ちた肥料を回転によって飛ばすタイプも存在します。円盤は1つなし2つ装着されています。

大きなサイズでは1tを超えるものもあり、大型のトラクターやカウンターウェイトの装着が必要です。

3. ライムソーワ

ライムソーワという施肥機はトラクターの後方に装着するのが一般的ですが、前方に取り付けるタイプもあります。地上から低い位置で筋状に散布できることから、主に粉上の肥料を散布する際に利用されています。

前述と2つに比べて施肥範囲が狭いため、能率が比較的低いことが難点です。

4. スラリースプレッダ

スラリースプレッダという施肥機は主に家畜の糞尿を散布する際に利用されています。肥溜めからタンクに吸い上げ、そのまま圃場に散布することができます。

このようにスラリースプレッダは、機械自体がバキュームカーのような仕組みになっており、液体、半固体の糞尿でも容易に散布できることが特徴です。

撹拌機

撹拌機とは

攪拌翼

撹拌機とは、2種類以上の物質を撹拌機にある攪拌翼で混ぜることで、物質を均一にする機械です。

液体や固体などを混ぜることが可能で、沈殿物等も含めて、均一に攪拌できます。撹拌機の性能によりますが、お餅のような高い粘度の物質も均一に混ぜられます。

撹拌機の使用用途

撹拌機は2種類以上の物質をかき混ぜて、均一にするために使用されます。撹拌機には、物質を混ぜるタンクと攪拌翼があります。その攪拌翼が回転することで、物質が均一に攪拌される仕組みです。

食品業界では食品の混合、薬品業界ではさまざまな化学物質を混ぜ合わせる際に利用されています。また、医学業界では血液の凝固を防ぐために利用されています。

さまざまな業界の需要に対応するために、撹拌翼を付け替えると、混合したい物質を均一に混ぜることが可能です。一般的に、攪拌翼はヘラのような形をしていますが、するどい形状の攪拌翼は、細かく粉砕したうえで撹拌することができます。

撹拌機の特徴

長所

撹拌機の長所として、均等に物質を混合できることが挙げられます。人が混ぜるとクセが入ってしまいますが、機械的に混ぜることで均一に混合することが可能です。また、どの程度攪拌翼を回転させれば均一になるのかも把握できます。

また、人が触れられない物質を混ぜられる点も長所です。例えば、化学物質の中には、人の手を溶かす物質や炎症を起こす物質が多く存在します。化学物質の特性や危険性によっては、攪拌機でしか混ぜることができないケースも多いです。

その他、攪拌翼を変えることによって、混合できる物質の種類を増やせます。同じ撹拌機であっても攪拌翼を交換するだけで、液体から固体までさまざまな物理状態の物質を混ぜることが可能です。

短所

撹拌機の短所として、混ぜる対象の物質や攪拌翼の素材や形を考慮していないと、上手く混ぜられない可能性があることが挙げられます。例えば、粘度の高い物質を混ぜるときは、金属素材でできている攪拌翼を使用するのが最適です。

プラスチックなど壊れやすい素材の攪拌翼を使用すると、上手く混ざらないことがありまう。

撹拌機の種類

撹拌機は大きく分けて「自立型撹拌機」「懸垂型撹拌機」「タンクミキサー型撹拌機」の3つがあります。

1. 自立型撹拌機

攪拌槽にキャスターが付いていて、場所を移動することができます。場所を移動できるため、他のエリアで攪拌や洗浄・メンテナンスを実施することが可能です。

製造する場所で洗浄できない場合もあるため、混ぜる物質や使用環境によっては、自立型撹拌機が最適なケースもあります。

2. 懸垂型撹拌機

攪拌翼を上下に動かしながら物質を攪拌する機械です。攪拌槽は固定されているため、大量の物質を混ぜるのに適しています。

例えば、懸垂型撹拌機は堆肥や有機廃棄物を攪拌するのに使用されています。撹拌機の下に集められた堆肥の発酵を均一に進めるために攪拌を行います。

3. タンクミキサー型撹拌機

タンクと攪拌翼が一体となっている撹拌機です。撹拌機の蓋を取り外さずにタンクの開閉ができるため、後から液体や粉体を入れられます。

食品工場では、液体や粉体を入れながら食品を生産していくため、タンクミキサー型撹拌機が多く利用されています。また、異物混入を防ぐために、タンク自体に蓋がついている撹拌機が好まれています。

撹拌機の選び方

撹拌機はさまざまな種類があります。混合する物質や使用する業界によって、適切な撹拌機を選ぶことが重要です。

例えば、食品や化粧品を製造する上で、撹拌機を使用する場合、特に衛生面に注意する必要があります。その際、タンクに蓋がついている撹拌機やメンテナンスが簡単な撹拌機が最適です。

撹拌機のメンテナンスは、同じ物質を連続混合する場合以外、基本的に洗浄する必要があります。毎回のメンテナンスが簡単に済ませられるかどうかも、撹拌機を選ぶうえで重要なポイントになります。

接ぎ木ナイフ

接ぎ木ナイフとは

接ぎ木ナイフとは、接ぎ木を行う際に利用される道具です。

切り出し小刀や切り出しナイフ、接木小刀、接木切り出しとも呼ばれています。接ぎ木とは、植物の繁殖法の1つで、繁殖させたい植物の枝や芽を切り取り、これを別の植物に接ぎ合わせることで、新しい個体を作りだす増殖技術です。移植する部分 (接ぎ合わせる枝や芽) は接ぎ穂と呼び、接ぎ木をされる側の植物は台木と呼びます。

接ぎ木の方法は、最初に土台となる台木を接ぎ木ナイフで削り、接ぎ穂を入れる切り込みを作ります。その切り口に、さし込みやすいように先端を削って形を整えた接ぎ穂を入れ、接ぎ木テープで一定期間固定することにより、台木と接ぎ穂が活着し、1つの植物となって成長していきます。

台木と接ぎ穂のさし込み部分を作る際に、接ぎ木ナイフが使用されます。植物の接ぎ木はとてもデリケートな作業なので、ナイフの切れ味は非常によくできています。

接ぎ木ナイフの使用用途

接ぎ木ナイフは、植物の接ぎ木を行う際に使用されています。接ぎ木の種類は、切り接ぎ、合わせ接ぎ、割り接ぎ、呼び接ぎ、芽接ぎなどさまざまです。切り接ぎには、接ぎ木ナイフと接ぎ木テープを準備します。接ぎ木テープとは、人でいうところの絆創膏のようなもので、台木と接ぎ穂を接着した部分に強く巻くことで固定し、植物同士の活着を早めます。

まず、接ぎ穂にしたい植物から一芽以上ついている若くて勢いの良い枝を選びます。その枝の芽から下数センチほどでカットします。接ぎ木ナイフで、切った枝を斜めに数センチほど削ります。

次に、台木にしたい健康でまっすぐな植物を選び、茎を水平にカットします。その切り口から、形成層と呼ばれる緑色の部分が出るように縦に数センチほど切り込みを入れ、先にカットしておいた接ぎ穂の切り口をさし込みます。形成層が接ぎ穂にくっついていないと生長しないため、しっかりと合わせます。最後に、接ぎ穂と台木の接合部分を接ぎ木テープで巻いて作業終了です。

接ぎ木ナイフの特徴

長所

接ぎ木ナイフの長所は、接ぎ木が成功しやすく、植物を効率よく増やせることです。植物への接ぎ木は、慣れと経験、熟練した技術が必要です。誰もが一朝一夕で取得できるテクニックではありません。接ぎ木ナイフは、接ぎ穂と台木の選定および準備作業に使用します。

接ぎ木は、接ぎ木ナイフ以外の小刀や園芸用のハサミで植物をカットすることもできます。しかし、精密な切断ができないと植物の繊維などをつぶしてしまうことから、活着がうまくいきません。

接ぎ木ナイフは軽くて扱いやすいうえに刃が鋭くよく切れるため、無駄な力を必要とせず、きれいな切り口でカットすることができます。そのため、植物を傷つける可能性が低いことも長所の1つです。

短所

接ぎ木ナイフの短所は、鋭い刃を保つために砥石で研いだり、作業後には汚れを落としてオイルを塗布したりするなど、日常的なメンテナンスが必要なことです。また、接ぎ木ナイフは一般的に刃が薄いため、太い幹などの頑丈な植物の切断には使用できません。

接ぎ木ナイフの種類

接ぎ木ナイフには、おもに下記のような種類があります。

1. ピストル型接ぎ木ナイフ

持ち手が、ピストルのグリップのように緩やかなカーブを描いた形の接ぎ木ナイフです。手にフィットして持ちやすいところが特徴です。薄くて鋭利なよく切れる刃で、植物の形成層新しい細胞を作りだしている組織をつぶさず、きれいにカットできます。

2. 鞘入り接ぎ木ナイフ

接ぎ木ナイフが木製の鞘に入っているナイフです。刃を鞘に収めれば、バッグに入れて安全に携帯できます。持ち手も木鞘で覆われていることから、滑りにくく安定感があります。初めて接ぎ木ナイフを買う人にもおすすめのナイフです。

3. 折込接ぎ木ナイフ

折りたたむタイプの接ぎ木ナイフで、小さくなりポケットに入るため持ち運びが簡単です。このタイプの接ぎ木ナイフは、日曜大工や学校工作など幅広い用途に使用できます。

接ぎ木ナイフの選び方

接ぎ木ナイフを選ぶときは、接ぎ木の種類とナイフの使用目的を考えることが大切です。接ぎ木には多くの種類があり、接ぎ木ナイフが作業する植物の台木の特性 (幹の太さや木の硬さなど) に適したものを選びます。また、接ぎ木ナイフの大きさや持ち運びができるかどうかなどの点もチェックします。

接ぎ木ナイフを購入する際に、特にチェックすべきポイントは以下の2つです。

1. 仕様

接ぎ木ナイフの大きさやハンドルの形、素材について確認します。ナイフの持ち手は使い心地がよく、手にフィットするものがおすすめです。持ち手部分が金属のままのものと、木鞘や竹、プラスチックなどのカバーがついているものがあります。

一般的には、木製のハンドルのナイフが見た目も美しく、耐久性が高いです。接ぎ木ナイフの大きさは、ナイフ全体が鞘に入っているか、刃先が折込式のものであるかによって変わってきます。

2. 刃の特徴

接ぎ木ナイフには、大きく分けて刃の形がまっすぐな直刃タイプと刃の先端が少し曲がっている曲刃の2種類があります。直刃のナイフは、あらゆるタイプの接ぎ木に使用可能です。

曲刃は、カーブしていることから刃が枝に滑りにくく逃げにくいため、接ぎ木以外にも、生け花やフラワーアレンジメント用の植物を切る際にも使用できます。また、左利きの人が快適に使える「左用」、右用、両刃などの種類があります。

溝掘り機

溝掘り機とは

溝堀り機とは、地面を掘り、溝を作るための大型機械です。

表面余剰水を排出し、乾土・乾田をつくるために用いられます。溝堀り機は、排水のために掘削したり、暗きょ管を埋設するための溝を掘ったりする機械です。比較的浅い溝を掘るものはディッチャーと呼ばれ、プラウ型のものとロータリー型のものとがあります。

また、深い溝掘りにはトレンチャーが用いられます。トレンチャーとは、溝掘り機の1種で、比較的幅が狭く、深い溝を掘る機械です。コンベヤ型とロータリー型の2種類に分けられ、農業以外にも建築分野において使用されています。

溝掘り機の使用用途

溝掘り機は、表面余剰水を排出し、乾土・乾田をつくるために使用されます。硬い地盤や軟らかい岩石でも、掘ることが可能です。

秋ごろから溝堀り機を使用して作溝しておくことで、冬の冷気が地中の深いところまで浸透し、越冬しようとする病害虫や雑草などを減らし、一定の防除効果が期待できます。

溝があることで雪解け水の乾きも早くなりますが、春作業前に再度溝堀り機を使用すると、さらに効果的に排水をすることができます。

溝堀り機の特徴

溝堀り機は田んぼや畑の排水や、建設現場では配管のケーブル敷設のために溝を掘る機械です。ここでは主に農業で使用する際の長所と短所を紹介していきます。

長所

溝堀り機を使用して畦際やほ場の中に溝を掘り、地表面の余剰水や土中の横浸透水を集積して排水することでほ場を乾かすことができます。それによって、適期に農作業を行うことが可能です。

また、湿害を回避することで、作物の健全な生育も期待できます。これは溝を掘ることで、より低い位置にある溝に水が流れ、農作物付近の水分が溝に移動するためです。

加えて、溝堀り機を使用することで、土が空気に触れる面積も増え、より土壌内部へと酸素を送り込むことができます。また、掘り起こされた土は空気を良く含むため、空気中の窒素を土壌内へ取り込むことができます。その結果、栄養を多く含んだより土壌になる点も長所です。

短所

大きな石を掘ることは大変難しく、溝堀り機の故障の原因となるため、注意が必要です。加えて、小さい石でも、溝堀り機の破損につながる可能性があります。

山間部や水の干上がった涸れ川などの場所では、小さな石が多く地中に存在しています。これらの石は、通常の土壌に含まれる小さな石とは異なり、互いに石と石とが組み合い、強固に固まっています。

そのため、石自体は小さいものでも、石と石とを溝堀り機で引きはがすのは難しいです。このような場所を無理に通過しようとすると、強い衝撃がかかり、溝堀り機の破損の原因となります。

溝掘り機の種類

溝掘り機を大きく分類すると、コンベヤ型とロータリー型に分けられます。

1. コンベヤ型

前方に太いチェーンが付いており、そのチェーンが回転しながら土を掘っていきます。深さは15㎝から、深いもので45cmまで掘れる機械があります。

コンベヤ型は手押し式が一般的で、掘れる溝の幅は、約10㎝程度です。掘り上げた土は片側へと寄せていきます。

2. ロータリー型

ロータリー型は、トラクターの後方に取り付けて使用します。ロータリーが回転しながら溝を掘っていくので、土を細かくしながら遠くへと飛ばすことができます。

トラクターの適応馬力は、20馬力のものから60馬力まで対応できる大型のものまであります。

溝掘り機の選び方

コンベヤ型は手押し式で小回りがきくため、狭い場所でも使用できます。狭い圃場や建設現場で溝を切る際に活躍します。特に建設現場で良く使用される場合が多いです。

ロータリー型はトラクターに取り付けて使用するため、コンベヤ型に比べると小回りがききません。しかし、コンベア型に比べて馬力も大きく、作業スピードも速いので、広い圃場で使用するのに適しています。農家では、ロータリー型が多く使用されています。

使用する条件に合わせて、効率の良い溝掘り機を選定することが大切です。

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Sodium Molybdate

What Is Sodium Molybdate?

Sodium molybdate, a sodium salt of molybdic acid where molybdenum is bonded to an oxygen atom, often appears as sodium molybdic acid dihydrate. This white powdery solid is produced by reacting sodium hydroxide with molybdenum oxide.

It is recognized as a hazardous substance under various safety laws. Special caution is needed as it can explode upon contact with molten magnesium.

Uses of Sodium Molybdate

Sodium molybdate is used extensively as a component in antifreeze solutions, rust inhibitors, coloring agents for inorganic pigments, dye mordants, metal surface treatments, and the ceramics industry. As a fertilizer, it provides essential molybdenum for plant nitrogen fixation, nitrate reduction, and vitamin C synthesis. However, excessive use can lead to copper deficiency in cattle.

Properties of Sodium Molybdate

1. Physical Properties

Also known as disodium molybdate or sodium orthomolybdate, it has a chemical formula of MoNa2O4, a molecular weight of 205.916, a CAS number of 7631-95-0, and a density of 3.78 g/cm3. It is a nonflammable, odorless white solid.

2. Chemical Properties

It melts at 687℃ and is highly soluble in water (84g/100mL at 100℃). Upon heating, it decomposes, emitting toxic fumes and reacting violently with halogens, which may lead to fire or explosion risks. Reduction occurs when reacted with sodium borohydride.

Other Information on Sodium Molybdate

1. Safety

Toxic if ingested, it can irritate the skin, eyes, and respiratory tract. It poses risks of hereditary diseases, carcinogenicity, and germ cell mutagenicity, and could adversely affect fertility or the fetus. Long-term exposure may lead to systemic toxicity, and testicular, and kidney damage. Environmental toxicity data is currently lacking.

2. Disposal

Disposal must comply with legal and local regulations, preferably managed by a licensed industrial waste disposal contractor. Containers should be thoroughly cleaned and either recycled or disposed of as per guidelines.

3. Handling

Ensure good ventilation, especially in dust-prone areas, and wear appropriate protective gear. Avoid ingestion and ensure thorough washing after handling. Immediate rinsing is advised if contact occurs with skin or eyes.

4. Storage

Store in a dry, well-ventilated area away from oxidizers and halogens, ensuring containers are sealed. The storage area should be cool, dark, and equipped for handling hazardous substances.

5. Manufacturing Method

Sodium molybdate is produced by dissolving molybdenum oxide (VI) in heated sodium hydroxide, followed by crystallization and filtration, with heating to 100°C producing the anhydrous form.

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Ammonium Molybdate

What Is Ammonium Molybdate?

Ammonium molybdate is an inorganic compound with the formula (NH4)6Mo7O24, known for its extensive application in various fields.

It falls under several regulations and is also recognized as a hazardous substance and a toxic air pollutant under various laws.

Uses of Ammonium Molybdate

Ammonium molybdate serves as a precursor for molybdenum metal production and as a catalyst in Trost oxidation. It finds uses in metal surface treatments, as a flame retardant, smoke reducer, and additive in ceramics and sintered metals. Analytically, it determines silicates, phosphates, arsenates, and lead in solutions. Additionally, it is utilized in recreational drug detection and biological electron microscopy, aiding in the production of dehydrogenated desulfurized crystals, metallic molybdenum, and ceramics.

Properties of Ammonium Molybdate

This compound appears as a white or almost white crystalline or powdered substance, odorless and soluble in water but insoluble in ethanol and acetone. Generally non-toxic, Ammonium molybdate has been associated with few accidents.

Structure of Ammonium Molybdate

Commonly found as a tetrahydrate (NH4)6Mo7O24•4H2O, dihydrate forms are also known. It features a heptamolybdate ion (Mo7O246-), referred to as para-molybdate. All molybdenum centers in its structure are octahedral, with oxide ligands exhibiting terminal, doubly bridged, and triple-bridged configurations.

Other Information on Ammonium Molybdate

1. Synthesis of Ammonium Molybdate

Molybdenum(VI) oxide, dissolved in an aqueous ammonia solution and evaporated at room temperature, forms ammonium molybdate. This process yields tetrahydrate crystals through ammonia evaporation, reacting with acid to produce molybdic acid and ammonium salts.

2. Related Compounds

Potassium molybdate, structurally similar to ammonium molybdate, is also obtained as a tetrahydrate, highlighting the versatile nature of molybdate compounds.