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日持ち向上剤についての概要、用途、原理などをご説明します。また、日持ち向上剤のメーカー28社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
日持ち向上剤とは、食品の保存性を高め、その品質を短期間 (数日間) にわたって維持するために用いられる食品添加物の一種です。
この添加物は、食品の劣化を招く要因である微生物の増殖を抑制する役割を果たします。食品の風味や色合い、食感を保ちながら、消費者が安心して利用できる品質を維持することを目的としています。この添加物には、代表的なものとして酢酸ナトリウムやグリシンがあります。
日持ち向上剤の効果は、食品の種類によって異なります。例えば、惣菜やサンドイッチ (特に具材部分) では菌の繁殖を抑え、短期間の保存中に安全な状態を保つ働きをします。これによって、食品が提供されるまでの間、軽度な品質の劣化を防ぎ、消費者に適切な状態で届けることが可能になります。
さらに、日持ち向上剤は食品流通や販売にも寄与しています。短期間の保存中に食品が劣化しにくくなることで、流通や販売の際の品質管理が容易となり、食品廃棄の削減にも貢献します。使用にあたっては、規制上の基準はないものの、安全性が十分確認された成分のみが使用されるため、消費者の健康を守る重要な役割を果たしています。
日持ち向上剤は、総菜、サンドイッチ、おにぎりなど短期間で消費される食品の品質維持に利用されます。食品ごとに適切な成分が選ばれ、風味や食感、安全性が保たれています。以下に分類して説明します。
総菜では、微生物の繁殖や品質劣化を防ぐため、リゾチーム、グリシン、酢酸ナトリウム、アジピン酸などが使用されます。これらの成分は細菌やカビの活動を抑え、保存中の安全性を向上させます。さらに、クエン酸やリンゴ酸などの果実由来の酸は、肉の加工品、麺類などの食品のpHを調整し、微生物の増殖を抑え、品質を維持する効果があります。
菓子類では、クリーム類の劣化を防ぐためにリゾチーム、グリシン、乳糖などが利用されます。これらの添加物は、カスタードクリームや生クリームの品質を維持し、風味や外観を損なわないように働きます。
おにぎりには、主にグリシンやセルロースが使われます。グリシンは微生物の繁殖を抑えるだけでなく、味のバランスを整える効果もあります。また、セルロースは米の食感を良好に保ち、保存中に粘りや風味を損なわないようサポートします。
参考文献
https://foodmicrob.com/food-preservatives/
https://foods-qc.info/food-preservative-53/
https://www.mfc.co.jp/product/himochi/index.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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