電池ばねとは
電池ばねとは電池ボックスなど、電源としていわゆる乾電池を使用する機器で使用されている電池から電気を供給するための接触端子のこと。線ばねタイプと板ばねタイプがあり、板ばねタイプは更にマイナス極は線ばねのものと両極とも板ばねのものとにわかれる。いずれも電池のサイズ毎に接触端子面積や端子の突出高さなどが電池の大きさ毎に規格化されている。素材は線ばねがニッケルメッキ銅線、板バネは真鍮のニッケルめっきなど。
電池ばねの使用用途
乾電池を電源とする機器や装置で電池のプラス極およびマイナス極と接触し通電を確保するための接触端子。端子単体で販売されており、ばねの高さや接触面積などが電池のサイズごとに異なるので、使用を想定する電池に合わせて端子を選択する必要がある。
ニッケルメッキ銅線の線ばねははんだ付け可能。線ばねは省スペースで着脱が簡易なのが利点。なお線ばねの方が抵抗値が高いため、高負荷の用途では板ばねを使用する方がよい。
電池ばねの原理
電池を電源として使用する電気回路で電池と回路の接触の為に設けられるパーツで両極ともいわゆるコイル形状の線ばねとプラス極のみ、あるいは両極ともスイッチングタグ上の金属ばね形状の板ばねの2種類が流通している。通電性、耐久性や使用の簡便性、電気抵抗や安全性などの観点から素材や形状、コイルの巻き数、端子の接触面積や高さなどが定められている。規格サイズは電池の大きさ毎に設定されている(JIS C 8514, JIS C 8515, IEC 60086-5等参照)。
なおばね自体にも日本工業会(JIS)規格と日本ばね工業会(JSMA)規格の2種類の規格がある。両者は内容的には矛盾はしないが規格の範囲が異なりイコールではない。
線ばねと板ばね(あるいはプラス極板ばね、マイナス極線ばね)の使いわけは電池の付け外しや機器組み立ての簡便さ、スペースなどを考慮して決定するが、線ばねの方が抵抗値が高いため高負荷用途には板ばねを使用する方がよい。
参考文献
http://www.baj.or.jp/frombaj/00.html
https://www.fusehatsu.co.jp/technology/banekikaku.html