コロコンローラとは
コロコンローラーとはローラーコンベアの中でもモーターなどの駆動源を持たないフリーローラーコンベアと呼ばれるコンベアのローラー部分のことを指します。
単純にフリーローラーとだけ呼ばれることもあり、鉄製、アルミ製、樹脂製のものなどがあります。フリーローラーコンベアの他、ベルトコンベアのガイドローラーや排出装置の部品としても使われます。
人力や傾斜による位置エネルギーで荷物を運ぶフリーコンベアの性質上、内部が空洞になっており、軽量で回転しやすい構造になっています。
コロコンローラの使用用途
コロコンローラーを必要とするフリーコンベアは、倉庫や工場などで荷物を搬送する際に使用されます。人力で手押しする、傾斜を作って荷物を滑らせる、もしくは駆動源を持つ排出装置からの余力などによって荷物を押します。人力や傾斜などの軽い負荷で荷物を搬送できるのは、軽量で回転しやすいコロコンローラーならではと言えます。
フリーローラーコンベアの部品として使われる際はコンベアのフレームに取り付けられます。コロコンローラーのシャフト部分をフレームに突き刺し、スナップピンなどでシャフトの両端を留めます。
コロコンローラの特徴
コロコンローラーはシャフト部とロール部に分かれます。シャフト部もロール部も軽量化の為、中身が空洞となっておりシャフトの両端にはスナップピンを取り付けるための穴が空いています。ロールの両端にはプレスベアリングが内蔵されており、ロールの回転をサポートします。
鉄製の物、アルミ製の物、樹脂製の物などがあり、鉄製の物は重量物を運ぶ際などに適しています。半面、塩分や薬品を使うような環境で使用するのには適しません。錆びや腐食を生んでしまう可能性があります。なので衛生環境でフリーローラーコンベアを使用する際はアルミ製や樹脂製のコロコンローラーを使うことが多いです。
コロコンローラーは軽量で回転しやすいという性質を持っていますが、それがデメリットになる場合もあります。傾斜によって荷物を運搬する際などが顕著ですが、傾斜によって加速した荷物が前の荷物にぶつかるなど、いわゆる玉突き事故が起こる場合もあります。
また、フリーローラーコンベアを設置した箇所が水平でない場合、荷物がローラー芯からズレることによってコンベアからはみ出す、落ちてしまうなどの危険性も孕んでいます。
参考文献
https://www.raku-logi.com/2016/04/599
https://www.automatic-transferring-machine.com/qa/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%99%E3%82%A2%E8%A3%85%E7%BD%AE%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%A7%E3%80%81%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99/