高電圧コンバータ

高電圧コンバータとは

高電圧コンバータは、産業用の電圧である200Vや400Vなどの高電圧の電流を、変換する装置になります。交流電流から直流電流へ変換するコンバータは、AC/DCコンバータと呼ばれ、直流電流から電圧を変換して直流電流として変換するコンバータをDC/DCコンバータと呼びます。多くのAC/DCコンバータは、MOSFETなどのダイオードを使用して、スイッチングを行うことによって、交流を直流に変換します。DC/DCコンバータは、抵抗などを設置し、電圧降下を起こすことによって、電圧を変動させます。

高電圧コンバータの使用用途

高電圧コンバータは、高電圧の産業用の電源を使用する、多くの産業で使用されます。産業用のDCモータの駆動のための電源供給や、直流電流で動作する産業装置の交流電流からの変換、装置が駆動する定格の電流に変換するための電圧降下などが使用用途です。高電圧コンバータの選定の際には、使用する電流や電圧に対応しているかどうか、サイズ、損失の大きさ、絶縁性能の高さ、安全性などを考慮する必要があります。

高電圧コンバータの原理

高電圧コンバータの動作原理を、AC/DCとDC/DCに分けて説明します。

  • AC/DC高電圧コンバータ
    AC/DC高電圧コンバータは、AC電源接続端子とDC電源供給端子、MOSFETのダイオード、などで構成されています。ダイオードは、4つをダイヤモンド状にして配置されていることが一般的です。交流電流を直流電流に変換するためには、MOSFETのスイッチングの性質を利用します。交流電流がダイヤモンド状のダイオードの集まりを通過する際、正の方向の電流はそのまま通過し、負の方向の電流は正の向きに符号が入れ替わり通過します。その様にして、交流電流を直流電流に変換します。
  • DC/DC高電圧コンバータ
    DC/DC高電圧コンバータは、コンバータの中に抵抗が接続されている場合、トランジスタが搭載されている場合、トランスが搭載されている場合があります。抵抗では、抵抗を回路上に設置することで電圧降下を引き起こし、電圧を低下させます。トランジスタの場合は、スイッチングによって電流をパルス波の様に伝えることで合計の電圧を減らします。トランスは、コイルの巻き数に応じて、電圧を降下させます。コイルの巻き数に応じて、電圧を上昇させることも可能です。

参考文献
https://www.idc-com.co.jp/jp/product/module/dcdc/
https://www.bellnix.co.jp/products/highvolt/
https://www.torex.co.jp/technical-support/application-note/design-guide-for-dcdc-converter/whats-dcdc-converters/

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