テストポンプとは
テストポンプとは水を流す配管に漏れがあるかどうか、もしくは一定の圧力に耐えられるかどうか耐久性を測る機器になります。
テストポンプはポンプですので水を送り出しますが、手動で水を送り出す手動式と電気で水を送り出す電動式のテストポンプがあります。また、ポンプの送水能力によりテストできる配管の容積が決まってしまう上に、配管内にかけることのできる水圧も決まってしまいますので、テストしたい内容によりテストポンプを選択する必要があります。
一般家庭程度の水道配管の規模ですと、持ち運びができる小さなテストポンプでも事足りますが、大掛かりな水道配管のテストを行う場合にはより大型のテストポンプが必要になります。
テストポンプの使用用途
水道配管を設置した後には漏れなど不具合がないかどうか、使用に耐えられる施工であるかどうかを調べるためにテストが必要です。
配管に亀裂が入っていたり接合が悪かったりすると水が漏れてしまいます。漏れた状態で使用し続けると周囲の建築材を腐食させますし、カビの発生などにもつながります。また、意図せぬ水道代を支払わなければならなかったりしますので、このようなテストを行う際にテストポンプが使用されます。
他にも水道配管のバルブを交換した場合や水道配管に分岐を作り別の場所に蛇口を取り付けた後などにもテストポンプで水圧テストが行われます。
テストポンプの原理
テストポンプは水圧テストをしたい配管にテストポンプに繋がっている配管を接続した後に、空気を抜きながらポンプで水を送り込み配管内を水で満たします。
この時配管内に充満している水には水圧がかけられます。配管内の水圧は圧力計によりモニターされており、もし配管に亀裂があり水が漏れていると配管内の水が徐々に抜けていき圧力計の値は徐々に低下していきます。水圧をかける理由は、水圧をかけないと水が漏れていても圧力変化がないので、水が漏れているかどうかわからないためです。
また、水道配管にはウォーターハンマーなど衝撃が加わることがありますので、一定の圧力をかけても破損しないことも併せて確認します。
手動式はレバーを操作することで水圧を上げていきますので、水圧の微調整が可能になる上に電源が必要ないという特徴があります。小規模の水道配管のテストには小型の手動式テストポンプが使い勝手が良いです。
一方の電動式ですと電源が必要なのですが、ポンプが電動で動きますので自動的に送水が行われます。容積の大きな配管ラインのテストには電動式の方が向いています。
参考文献
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/523/
http://www.tukaikata-labo.com/content/3597