sghcとは
sghcは、「日本工業規格 JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」に定められている鋼板のうちの一つです。
高温にして軟化させて圧延した鋼板である熱間圧延鋼板を素材としており、表面に亜鉛めっきを施しています。
素材を液体亜鉛槽に浸けることによりめっきをつけることから、一般に、ドブづけやテンプラなどと呼ばれており、メッキ層の量、厚みが比較的大きいので、錆びや防食性に優れた鋼板です。
亜鉛めっき加工を施した鋼材は、塗装や電気めっきなどとは異なり、亜鉛と鉄から形成される「合金層」により、亜鉛と鉄が強く金属結合しているため、長い年月を経てもめっきは剥がれることがありません。
sghcの化学成分は、炭素(C)0.15%以下、マンガン(Mn)0.80%以下、リン(P)0.05%以下、硫黄(S)0.05%であり、板厚は1.6mm以上6.0mm以下となっています。
sghcの使用用途
sghcは、熱間圧延鋼板を素材として表面に溶融亜鉛めっきを施した鋼板です。
溶融亜鉛めっきは、高温で溶かした亜鉛に鋼材を浸し表面に亜鉛皮膜を形成する技術で、 亜鉛めっき加工を施した鋼材は錆びや腐食を発生しません。
溶融亜鉛めっきの防食機能には、保護皮膜作用と犠牲防食作用があります。保護皮膜作用とは、鋼材の表面に空気や水を通しにくい亜鉛の酸化皮膜を形成する作用で、犠牲防食作用とは、亜鉛めっきにキズが付いて素地の鉄が露出してもキズの周囲に亜鉛が溶けだして保護して鉄が腐食するのを防ぐ作用です。
施設園芸ハウス用骨材,建築用各種部材,屋外で使用される建材、家電製品などのケーシング材等広い分野に使用されています。