sncm439とは
sncm439は、「日本工業規格 JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」に定められている7種類の鋼材(マンガン鋼、マンガンクロム鋼、クロム鋼、クロムモリブデン鋼、ニッケルクロム鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼、アルミニウムクロムモリブデン鋼)のうちのニッケルクロムモリブデン鋼鋼材に含まれます。
代表成分は、炭素(C)が0.36~0.43%、ケイ素(Si)が0.15~0.35%、マンガン(Mn)が0.60~0.90%、リン(P)が0.030%以下、硫黄(S)が0.030%以下、ニッケル(Ni)が1.60~2.00%、クロム(Cr)が0.60~1.00%、モリブデン(Mo)が0.15~0.30%、銅(Cu)が0.030%以下となっています。
sncm439の使用用途
「日本工業規格 JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」に定められているニッケルクロムモリブデン鋼鋼材は11種類(sncm220、sncm240、sncm415、sncm420、sncm431、sncm439、sncm447、sncm616、sncm625 、sncm630、sncm815)ありますが、sncm439は、その中でも比較的高い降伏点(固体に荷重を加えていくとある時点で降伏と言われる塑性変形が発生するが、そのときの応力。)、引張強さ(鋼材の引張力に対する最大の強度)を持つ材料です。
強靭鋼(高い強さとある程度の延性をもつ鋼)で、焼入れ性(熱処理によって焼入れ硬化のしやすさを示す合金の性質)に優れているので、高強度で靭性(材料の粘りの強さ,すなわち外力に抗して破壊されにくい性質)が必要な大物シャフトや歯車などでの使用が検討されます。