ロリップ

ロリップとは

ロリップとは、高所で作業する作業者が墜落時に落下するのを制止するために使用される製品です。

主にフルハーネス型の墜落制止用の器具と構造物をつなぐ目的で使用され、ロープ部とフック部・必要に応じて衝撃吸収器を備えた構造を持ちます。ロープはナイロンやポリエステルなどの合成された繊維で作られ、作業時の動きに対応できる柔軟性と強度を備えています。フック部には開閉式の金具が採用され、鉄骨や親綱・足場材などへ確実に掛けることができます。

ロリップは、建設現場や設備工事など、高所での作業を行う場面で使用されます。作業する範囲や落下の距離を考慮して選定されており、安全性を確保しながら作業の効率を維持できる点が特長です。墜落事故の防止を目的とした重要な保護具として、現場で広く使用されています。

ロリップの使用用途

ロリップは、主に以下のような用途で使用されています。

1. 建設現場での高所作業

建築工事や改修工事において、足場上や鉄骨部で作業を行う際に使用されます。高所での作業する姿勢の変化や足元の不安定さに対応し、万一の墜落時に被害を最小限に抑えるための安全対策として活用されます。

2. 鉄骨や足場での移動作業

鉄骨梁や足場材の上を移動しながら作業する場面で、フックを掛け替えつつ使用されます。移動を前提とした作業でも安全を確保しやすく、連続した作業の工程に対応できる点が特長です。

3. 設備工事や配管作業

空調設備や配管の設置・交換など、建物内外で高所での作業を伴う工事に使用されます。作業の位置が限定される現場でも、確実な接続が可能なため、安定した姿勢で作業を進めることができます。

4. 点検や保守の作業

工場や商業施設・公共施設での設備の点検や保守する作業において使用されます。短時間の高所での作業においても安全の対策を講じやすく、作業の効率を保ちながら点検を行うことが可能です。

5. 仮設構造物での安全対策

仮設足場や作業床など、恒久的でない構造物上での作業に使用されます。設置や着脱が容易なため、作業の内容や工程の変化に応じて柔軟に対応でき、安全の管理を補助します。