軟水器

軟水器とは

軟水器とは、水に多く含まれるカルシウムイオンや、マグネシウムイオンなどの金属イオンを、イオン交換によって取り除く機器です。

軟水はミネラルが多く含まれないため、肌にやさしく、飲料水として適しています。

軟水器の使用用途

軟水器は、水道水を軟水にする際に使用されています。軟水は生活の中で使用しやすいことが特徴です。

例えば、不純物を取り除いているため、口当たりが柔らかく、料理に使用したり、飲料水にしたりできます。

軟水器の特徴

長所

軟水器の長所として、簡単に水道水を軟水できることが挙げられます。軟水は水道水から不純物を取り除いたものであり、飲料水のほかに、洗顔やお風呂で使用されることが多いです。

特に洗濯に軟水を使用すると、洗濯時の節水につながります。服の生地に洗剤が付着しにくく、少ない水の量ですすぎを行えます。また、軟水は石けんガスが生成されないため、洗浄力が上がります。

短所

軟水器の短所として、メンテナンスが必要であることが挙げられます。永久的に同じ軟水器を使用することはできません。軟水器はイオン交換によって、水道水中の金属イオンを吸着しています。

ある程度の金属イオンを吸着し終えてしまうと、それ以降は機能を発揮できなくなってしまいます。これらを防ぐために、メンテナンスとして、軟水器フィルターの洗浄や交換が必要です。

軟水器の種類

軟水器の種類として、ろ過のメカニズムごとに「イオン交換式」「逆浸透膜式」「逆浸透膜式・イオン交換式軟水」の3つに分類できます。

1. イオン交換式軟水器

イオン交換式軟水器とは、水をイオン交換樹脂に通すことで、含まれる不純物を取り除くことができる軟水器です。水の中にある金属イオン成分を吸着し、別のイオン成分と置き換えることで、軟水が生成されます。

2.  逆浸透膜式軟水器

逆浸透膜式軟水器とは、水道水を逆浸透膜でろ過することで、軟水を生成する機器です。逆浸透膜には細かい穴が空いていて、圧力をかけて逆浸透膜を通過させることで、通常のろ過方法では取り除くことができない不純物を分離して除去することができます。

3.  逆浸透膜式・イオン交換式軟水器

逆浸透膜式・イオン交換式軟水器とは、先ほどまでに紹介してきた逆浸透膜式とイオン交換式を組み合わせた軟水器です。逆浸透膜を通すことで不純物を取り除いた後に、イオン交換も行い、水に溶けている金属イオンも含めて除去しています。2つの方法を組み合わせることで、より純度の高い水が生成できます。

軟水器の選び方

軟水器にはさまざまな種類があり、用途やコストに応じて選択する必要があります。注意するべきポイントは、以下のとおりです。

1. ろ過する水の水質

軟水器には、イオン交換式、逆浸透膜式、イオン交換式・逆浸透膜式、などのさまざまなろ過の方法があります。軟水にしたい水の水質に応じて、適切なタイプを選ぶことが重要です。

例えば、上水道で多く利用されている凝析沈殿法は、高い硬度成分を処理するのに適しています。また、全国で多数利用されているイオン交換法は取り扱いが容易であり、信頼性が高い方法です。

2. 消耗品コスト

軟水器には、ろ過する上でフィルターや交換用のミネラルを使用する製品もあります。軟水器を導入する際は、初期コストだけではなく、定期的に必要になる消耗品のコストも事前に確認することが大切です。

また、定期的なメンテナンス方法についても確認しておくことをおすすめします。初期導入費用が低くても、メンテナンス方法に手間がかかる場合、全体的なコストが高まる可能性があります。

3. サイズや設置場所

軟水器は、設置場所や使用人数によって、サイズが異なります。例えば、家の全ての水を軟水にする場合は、大きいサイズの軟水器が必要です。

キッチンの水だけを軟水にしたい場合は、フィルターを取り付けるだけで、設置スペースが不要な可能性もあります。設置場所や使用用途を考慮した上で、適切なサイズの軟水器を選ぶことが大切です。

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