ゴムボート

ゴムボートとは

ゴムボート

ゴムボートとは、船体がチューブでできており、空気またはガスを注入して水上を航行するボートです。

インフレータブルボートとも呼ばれています。空気を抜くことで、収納や持ち運びが容易な点が最大の特徴です。ゴムボートは船体が浮力体なので水への沈み込みが少なく、小さい力で安定して航行できます。

ゴムボートの大きさと形状はさまざまで、一人乗りの手漕ぎボートから、後部に船外機を取り付けて進む大型のものまであります。パワーボートを使用する際、長さ3m未満で出力が2馬力未満の場合にのみ、運転免許は不要です。

ゴムボートの使用用途

ゴムボートはコンパクトで軽いことから、さまざまな場面で使用されています。特にレジャーや災害時の救命活動、船舶に積まれて使用されることが多いです。収納や持ち運びがしやすい点が、使用されている大きな理由になります。

1. レジャー

海や湖などでの釣りや、川下りなどボート自体を楽しむために使われています。

2. 災害時

大雨などの災害時や、水難事故現場での救助作業のために使う水上艇として使用されています。

3. 移動

中型や大型の船舶が航行できない、浅瀬などの移動手段として使われています。

4. その他

遭難時に船舶から脱出する際の救命いかだとして、ゴムボート船舶に搭載しています。

ゴムボートの原理

ゴムボートは、水中で生じる浮力で水面に浮かびます。ゴムボートの別名であるインフレータブルは、空気を入れて膨らすものという意味です。

よって、ゴムボートは空気を入れて膨らませた浮力で浮いています。

ゴムボートの種類

ゴムボートには、船外機を搭載したパワーボートと手漕ぎのローボートがあります。パワーボートとローボートは、それぞれ特徴や用途が異なりますが、共通して言えるのは、さまざまな場面で使用される汎用性の高さです。

また、小型であるため取り回しが容易であり、保管も場所を取りません。

1. パワーボート

パワーボートは、船外機を搭載したゴムボートです。動力を利用して航行できるため、高範囲の移動に適しています。

2. ローボート

ローボートは、オールを使って人力で進む手漕ぎゴムボートです。軽量で操作も簡単なことから、初心者でも扱いやすいです。

ゴムボートの選び方

ゴムボートの選び方には、いくつかのポイントがあります。耐久性、定員数、船外機の取り付けが可能かなど、自分の使用目的に合わせて選ぶことが大切です。選び方を誤ると、危険のリスクが高まるため、慎重に選ぶ必要があります。

1. 耐久性

ゴムボートは耐久性が重要です。ゴムボートは、素材によって耐久性や耐候性が変わります。使用する場所によっては、数年で使えなくなるものもあります。長期間使用する場合には、素材の耐久性が高いものを選ぶことが望ましいです。

2. 定員

定員の目安は、表示されている定員の半分の人数です。釣や船上作業を行うための荷物などを考慮する必要があります。また、定員や積載量を超えて使用すると、安定性が低下し危険性が高まります。

3. 船外機

船外機を取り付けて走行するには、パワーボートを選ぶ必要があります。

4. フロア

フロアとは、ゴムボートの船底です。大きく分けて以下の3種類があります。

  • エアフロア
    空気を入れて膨らますタイプです。
  • ウッドフロア・アルミフロア
    安定感のある航行が可能な組み立て式のタイプです。
  • ロールアップフロア
    組み立てと片付けが簡単で、初心者向けにおすすめのタイプです。

ゴムボートの構造

ゴムボートの素材には、CSMとPVCの2種類があります。素材によって、耐久性や耐候性、使用可能年数などが変わってきます。

1. CSM

CSMは、耐久性や耐候性に優れており、10〜15年程度の使用が可能です。耐用年数は使用場所に左右されず、温度の影響も受けません。PVCに比べて、価格は高くなりますが、修理ができるメリットがあります。

2. PVC

PVCは、5 〜 10年程度の使用が可能になっていますが、使用場所によっては、数年で使えなくなる素材です。冬は固くなり、夏はやわらかくなるという特徴もあります。しかし、CSMに比べて安価であり、充分な性能を持っています。

ゴムボートのその他情報

ゴムボートを使用する際の注意点

ゴムボートは、小さな力でも動かすことができます。しかし、風の影響を受けやすく、使用時は風向きや風力に注意が必要です。

また、岩場や浅瀬では、ゴムボートを損傷する可能性があります。ライフジャケットなど、安全面に配慮した装備品も、用意することが重要です。

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