コンテナクレーン

コンテナクレーンとは

コンテナクレーン

コンテナクレーンとはコンテナ貨物の積み降ろしに使用されるクレーンのことです。主に港で使用され、コンテナ用貨物船に対してコンテナの積み降ろしを行います。また、コンテナクレーンはガントリークレーン(gantry crane)と表現されることも多々あります。

コンテナクレーンは主に高脚と梁、ガーター、オペレーター室から構成されています。コンテナ運搬時にはオペレーター室がガーター上を水平移動し、コンテナ専用の吊り具装置をコンテナに差し込む操作を行います。また、運搬後にはコンテナを素早く貨物車へ積み込めるよう、高脚の間には貨物車が停車できるスペースが設けられています。

また、コンテナクレーンの使用には国家資格であるクレーン・デリック運転免許が必要です。この資格にはクレーン・デリック運転士(限定なし)、クレーン・デリック運転士(クレーン限定)、クレーン・デリック運転士(床上運転式クレーン限定)の3種類があります。その中でも、クレーン・デリック運転士(限定なし)を取得することで全てのコンテナクレーンを運転できます。

コンテナクレーンの使用用途

コンテナクレーンは主にコンテナ船が着岸する港湾に設置され、コンテナ船と貨物車へのコンテナ積み降ろし作業に使用されます。コンテナ積み降ろし作業にはコンテナ専用の吊り具装置を使用します。この吊り具装置はスプレッターと呼ばれ、コンテナの四隅に開いている隙間に吊り具を差し込むことでコンテナの運搬を行います。

コンテナクレーンは基本的に1度の運搬作業で1つのコンテナを運搬します。しかし、近年では運搬効率を向上させ、1度の運搬作業で2つのコンテナを運搬するコンテナクレーンも展開されています。

運搬されるコンテナはISOにより寸法が規格化されています。寸法は20フィートと40フィートと定められ、一般的なコンテナクレーンはどちらのサイズも運搬できるよう設計されています。

また、コンテナクレーンは吊り具装置であるスプレッターの形状を変更することでばら物や他の重量物を運搬可能です。そのため、コンテナ以外の重量物をコンテナ船と貨物車間で移動させる場合にも使用されます。

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