パレタイザとは
パレタイザとは、出荷や保管のためパレット上に製品を載せる、パレタイズという作業を行うための機械です。
工場で商業用に製造された製品は、その後工場内や倉庫に保管されたり、取引先へ出荷されたりしますが、大量の製品を平面に置くためにはスペースの確保が必要となるため、縦積みによって、少ないスペースでも保管が可能になります。 しかし、単に積み上げるだけでは、下部の製品を取り出すのに上部の製品を一旦取り除く必要性が発生するため、手間が掛かります。
そこでパレットを使用することにより、高さを小分けにして縦積みすることが可能となり、効率の良い物流が実現できます。
パレタイザの使用用途
パレタイザは、様々な荷物をパレットへ載せるのに使用されます。 一般的なものとしては、各種製品が詰められた段ボールですが、その他にも袋詰めされた肥料や小麦粉、一斗缶、円筒型の缶など様々な形状のものがあります。
単品種のアイテムを大量に製造するラインでは、高速に対応する必要があるため、単純な機械式パレタイザが用いられますが、多品種を少量ずつ生産するラインでは、様々な形の製品の積みつけに対応する必要が出てくるため、ロボット式パレタイザを用います。
パレタイザの特徴
パレタイザは、その種類によって特徴や機構が異なります。機械式パレタイザは、先述のとおり、少ない品種の製品を高速で積みつける際に便利です。
ひたすら同じ操作を繰り返すため、高速稼働でも荷姿が美しいですが、レイアウトの自由性はロボット式と比較して劣ります。従ってアームの可動性も少なくて済むため、アームにはクランクアームを用いるものが存在します。その種類には、吸着式と低床落とし込み式などがあります。吸着式の場合、一点ないし二点で吸着させてパレタイズします。低床落とし込み式では、製品を落下させる心配無しに積み込み作業を行うことができます。
ロボット式パレタイザは、こちらも先述のとおり、荷物の荷姿等に合わせて積みつけを行うため、レイアウトの自由性は勝りますが、荷姿が整わないこともあります。プログラムを組んでアームの動きを制限する仕組みですが、人間と同じように可動域が決まっており、必要な場所以外で動いても安全に作業が出来るようにするため、アームの周辺は安全柵を設置して使われるケースが多いです。
参考文献
https://jutenki-sanmi.com/product/palaterizer/
https://recruit.fujiyusoki.co.jp/about/palletizer/
http://fujigiken.racms.jp/paretaiza/