パワーホイールとは
パワーホイールは、レールに沿って多数のホイールが取り付けられており、そのホイール上を転がすことで輸送を可能とする装置です。ホイールコンベアとも呼ばれます。
工場における製品の輸送、雑誌・新聞の配送、物流などで使用されます。
使用できる搬送物は、底面がフラットで、負荷重量が均等でバランスが取れるものが適しています。
ホイール上で搬送物を自走させるためには、一定の勾配をつける必要があります。
必要な勾配は搬送物の材質や質量などによって異なるため、用途に応じて設計します。
パワーホイールの使用用途
パワーホイールは様々な物資をライン上に輸送する必要がある、産業、製造、物流といった分野で使用されます。
例えば、工場などの製造ラインにおいて、段ボール、プラスチックケース、木箱などを搬送したい場合に適しています。
これらは複数のホイールが棒に取り付けられたコンベアによって搬送されます(ソロバンコンベア)。
一方、もし搬送物の底面を傷つけたくない場合はホイールの間隔が広いコンベアも使用されます(コロコンキャリア)。
パワーホイールの原理
パワーホイールは、搬送物の寸法や質量、形状などに応じて、適した装置があります。
車輪が棒に複数のホイールが取り付けられています。
これらのホイールがラインに沿って並んでおり、そのホイール上を物資が転がり、輸送されます。
その形状からソロバンコンベアと呼ばれることもあります。(ホイールがソロバンの珠のように見えるためです)
こちらは底面がフラットで、負荷重量が均等でバランスが取れるものが適しています。
パワーホイールに似た装置としてパワーローラがあります。
パワーローラの場合、一本の太いローラーがラインに沿って並び、ローラーの上を輸送されます。
一般的にはパワーホイールの方がローラーに比べて騒音も少なく、なめらかに回転します。
その分、自走勾配が小さくて済む場合があります。
搬送物のサイズや形状に応じてどちらが適しているか異なります。
また搬送物同士の間隔、気温や湿度も影響するため、使用用途に応じてホイールやローラーを検討する必要があります。