レべリングボルト

レべリングボルトとは

レべリングボルト

レベリングボルトは機械やテーブルなどを水平に保つためや高さを調整するための調整ネジです。家庭用のテーブルでも各足の先端にレベリングボルトが付いているものもあり、手やレンチなどでくるくる回して高さを調整します。

工業用の機械は製造後や加工後の製品の品質の観点から水平に設置する必要があります。機械が傾いていたらモーターの回転等が不安定になったり想定外のトルクが発生したりして故障の原因になりますし、油等の液体が漏れてしまうかもしれません。このために、設置に関しては水平に調整する必要がありますので、レベリングボルトを用いて調整が行われます。

レべリングボルトの使用用途

レベリングボルトは広範囲に使用されています。例を挙げてみますと、工作用機械等の産業機械やコンベアー、自動販売機、作業台、コピー機、事務机などなど、レベリングボルトは脚のある大きな設置物には大抵ついています。

レベリングボルトは別名がアジャスターボルトやジャッキボルト、アジャスターフットなどとも言い、呼び方が沢山ありますので少々混乱しますが、どれも水平や高さ調節のために使用するボルトを指しています。

ネジを回すことで水平面や高さが調節できますので水準器を用いて精密な調整が可能になります。

レべリングボルトの原理

物体には重心がありますのでこの重心を支えるためには最低3本の脚が必要になります。ただし、3本脚だと不安定になりますので、4隅に1本ずつ合計4本の脚を取り付けて安定化させています。一方でよくあることですが、1テーブルの4本脚の内、1本の長さが他の3本と異なっている場合は不安定になりガタついてしまいます。このような場合には長さの異なる脚に付いているレベリングボルトを回すことで脚の長さを調整します。これにより、テーブルは安定しガタつきは無くなります。

しかし、この場合の調整はただ脚の長さを合わせただけであり、テーブルが傾いている可能性もあります。このような傾いているケースに対してレベリングボルトが真価を発揮します。傾いているかどうかは球形の物体を置いてみれば転がりだすのですぐにわかります。テーブルが傾いていると物を置いても滑ってしまったり倒れてしまったりする恐れがありますのでレベリングボルトを用いて水平の調整を行います。

水平面の調整及び高さ調整に関しては水準器を用いて傾きが無いようにレベリングボルトをネジやレンチなどで回しながら4本の脚の高さを微調整していきます。

参考文献
https://www.iwata-fa.jp/html/index-t17.html
https://www.imao.co.jp/introduce/adjustable-feet.html

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