積算電流計とは
積算電流計とは、電流の時間的な積算値を計測する装置です。
積算電力計とも呼ばれ、使用された電力や発電量などを調べる際に用いられます。一般家庭にも必ず設置されている機械で、消費した電力を計算して毎月の電気料金を算出しています。電力に比例したトルクを発生させ円盤を回転させることで、回転数を積算電流値として算出しています。しかし、近年では円盤を用いない電子式の積算電流計も開発されており、計測精度が上がっています。
積算電流計の使用用途
積算電流計は様々な場所の電力を計測するために用いられますが、最も身近なのは家庭用の電気メーターです。積算電流計は工場や大型の発電所の他にも家庭用として一家に一台は必ず設置されているのです。その目的は家庭内で消費される電力の計算です。毎月の消費電力は積算電流計によって計算され、電力会社はその値を元に電気料金を設定します。一般的に使用されているアナログ型の積算電流計は、有効電力のみ計測することができて便利ですが、振動や衝撃に弱いので取り扱いに注意が必要です。
積算電流計の原理
積算電流計は家庭用の消費電力計測器として広く用いられてきました。これは主に機械式のアナログ型の機械でしたが、近年はデジタル型の電子式も登場しています。ここでは、この二つの原理や特徴についてご紹介していきます。
- 機械式積算電流計
円盤の回転数から機械的に電力を計測する積算電流計です。電圧用のコイルと電流用のコイルによって電力に比例するトルクが生まれ、これが円盤を回転させます。この円盤の回転数が積算電力となって測定されるのです。昔から広く普及されているものですが、円盤を使用しているため小型化が難しいことが欠点です。また、振動や衝撃に弱く、取り扱いに注意が必要です。 - 電子式積算電流計
機器に内蔵された電気回路より電流と電圧を計測し、電力を算出する積算電流計です。円盤のように機械的な構造が必要ないため小型化が可能で、小さなスペースにも設置することができます。また、計測精度が高く、長期間使用することも可能です。また、時間ごとの消費電力を記録しておくことができます。これにより停電情報を記録したり、電力を使いすぎている時間を調べることもできます。エネルギーを節約することにも繋がる上、発電設備がある家庭では時間ごとの発電量を確認することができます。
参考文献
https://electric-facilities.jp/denki4/wh.html
https://as76.net/asn/watt_hour_m.php