ブラケット

ブラケットとは

ブラケット

ブラケット(bracket)とは、構造物を支持するためのL字型の金具です。腕木と呼ばれたり建築用語としては持送りと呼ばれたりする場合もあります。

壁や柱などの垂直面とそこから水平方向に突き出るように配置された部材に対して、ボルトなどを用いて固定することで使用されます。

ブラケットで水平部材を支持することにより、部材が変形あるいは破損することなく耐えることができる重量である耐荷重を大きく設定することができるため、重量物や長手部材の固定に使用されます。

ブラケットの使用用途

ブラケットをL字型の片方の面を壁面や柱と固定しもう一方の面を構造物に固定することで、これらの部材は固定・支持されます。

ボルトを用いて固定するだけで簡単にベースとなる部材に対して垂直方向に構造物を固定することができるため、住宅やオフィスなどの内装や工場内の各種機械や梁の固定、足場の固定など多くの構造物に使用されています。

固定する構造物の重量や要求される耐荷重、荷重が負荷される位置などによって、十分な強度となるように適切なブラケットが選定されます。

ブラケットの原理

重い部材や大きな重量が加えられる部材に対して両端あるいは片側のみを壁面に固定した状態では、固定部に負荷が集中するため壁面が破壊され部材が落下する可能性があります。

また、長い棒や薄い板などの曲がりやすい部材を固定する場合には、端部のみで局所的に固定するとたわみ量が大きくなるため部材の中央部が曲げ応力に耐えられずに破壊されるといった危険性が高くなります。

そこでブラケットを用いて部材を固定することで、部材の端部から一定の距離まで固定部分が広がるため、壁面や部材が破壊されるリスクを軽減することができます。モーターの駆動などによる振動源がある場合には、部材の剛性が上がるために振動の伝播を軽減する硬化もあります。

加えて、壁面に直接ボルトを用いて固定した場合にはボルトにせん断方向の負荷が加えられるのに対して、ブラケットを用いて固定した場合にはボルトには垂直方向の力のみ加わるため、ボルトが破損も防ぐことが可能です。

参考文献
https://www.hase-metal.com/glossary/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88/
https://suumo.jp/yougo/h/bracket/

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