ルアートラップ

ルアートラップとは

ルアートラップとは、主に蛾(が)などの害虫を捕獲するためのツールで、フェロモントラップに分類される捕虫器です。

フェロモントラップは、昆虫のフェロモンを主成分とする誘引剤(フェロモンルアー)を使って昆虫をおびき寄せ、捕獲します。

フェロモントラップの主な種類として、粘着型とファネル型とがあります。ファネル型フェロモントラップは、バケツ状の捕獲容器の上に、漏斗(じょうご)部を有するふたが取り付けられているのが特徴です。ファネル(funnel)とは漏斗(じょうご)を意味しています。

ルアートラップは商品名ですが、一般的なファネル型フェロモントラップとして知られています。ルアー(lure)とは「誘う・誘惑する」を意味しています。

ルアートラップの使用用途

昆虫の発生生態を調査する際、昆虫採集に捕虫器を用いることが多く、捕虫器の代表的なものとしてはフェロモントラップがあります。

昆虫を捕虫器へおびき寄せるには昆虫の習性や本能を利用しますが、フェロモントラップは、昆虫の性フェロモンを主成分とした誘引剤でおびき寄せます。

ルアートラップをはじめとするファネル型フェロモントラップは、ふたに漏斗部が設けられており、誘引剤によっておびき寄せられた昆虫は、漏斗部から捕獲容器内へ落下します。落下した昆虫は、捕獲容器底部の水や殺虫用プレートによって死滅します。

フェロモントラップを利用すれば、害虫の発生時期や規模が予測できるので、防除作業の要否や最適な時期を決めやすくなります。また、誘殺によって成虫が減少すれば、交尾率も下がるので、結果的に害虫の発生量が抑えられます。

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