角槽

角槽とは

角槽(Square tank)とは、四角い箱の形をしている槽です。一般的に衝撃に強く環境に優しいポリエチレン(PE)製が多く、さびたり、くさったりせず、長く使用できます。容量や深さも様々で、キャスター付タイプ、排水栓付タイプ、フォークリフトで運搬作業ができる深いタイプ、ホース止めや蓋付きタイプ、積上げ可能タイプなどバリエーションが豊富です。大きいサイズの角槽は底面が中央に傾斜していて、排水がスムーズにできる底部傾斜構造のものもあります。
中には手頃な価格のポリプロピレン素材の槽やFRP製ポリエチレンとPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)素材の高価な槽もあるので、用途に合わせて選択できます。

角槽の使用用途

多目的に使える角槽は食品加工、水産、漁業、繊維、工業、機械、装置、薬品、物流、土木、建築、セメント工場、製鉄所、火力発電所などあらゆる分野で使われています。

具体的例には以下どおりです。

  • 建築材の配合 、材料入れ
  • 工業用コンテナ、包装作業
  • 食品の水洗い作業や仕込み
  • 部品・工具などの保管や工場内での廃棄物分別容器
  • 粉体などの保管容器
  • 水産物の水揚げー仕分け・貯蔵から水産加工、魚市場などの活魚セリ用水槽など
  • 配送作業
  • 工場内での運搬、整理、保管
  • 汚水受け

その他幅広い用途で使用されています。

角槽の原理

角槽に主に使われる素材はポリエチレンですが、ポリプロピレン、FRP製ポリエチレン、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などを使った槽も
あります。各素材別特徴は以下の通りです。

  •  ポリエチレン : 合成樹脂の中で生産量が一番多い素材で、多目的角槽に一般的に使われる素材です。
    耐蝕性に優れ、衝撃にも強く、リサイクルが簡単にできる素材です。汚れも水洗いすることで簡単に落とせます。
  • ポリプロピレン(PP) : プラスチック たらいと呼ばれる角槽を作る素材で、加工性が良く、安価に大量生産しやすいので、
    50L~150Lの小容量角槽によく使われます。対候性が悪く、直射日光など紫外線に弱いです。 

  • FRP製ポリエチレン : 耐候性、耐久性があり、耐熱温度は80℃です。、アルカリ成分の薬品にも使えます。
    衝撃に強いので製鉄所や火力発電所でも作業しやすいです。セメント工場では使用後、燃やしてセメントと混ぜれば完全リサイクルされます。
    1000~3000L位の大容量で高価の角槽に主に使用される素材です。
  • PTFE(ポリテトラフルオロエチレン) : フッ素樹脂の耐薬品に優れた特長やその純粋性を活かして、半導体製造装置内などで使用される高純度薬液の
    貯蔵や混合時の槽として使用されています。高い耐熱性を持ち、 -240℃~260℃で使用できます。
     

参考文献
https://www.kensetsu-shizai.com/products/list.php?category_id=261
https://www.dailite.co.jp/01_products/san-kaku/index.html
https://www.dailite.co.jp/01_products/type-FRP-kaku/index.html
https://www.nichias.co.jp/products/product/fluorine/semiconductor/container01.html

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