自動潅水装置

自動潅水装置とは

自動潅水装置

自動潅水装置とは、畑への水やりを自動でやってくれるシステムのことです。

規模が大きくなればなるほど、自動潅水装置の効果を発揮します。用途に合わせて、時間や回数、散水パターン、規模などの調節が可能です。

自動潅水装置の使用用途

自動潅水装置は、家庭菜園のような規模が小さい栽培ではなく、工場栽培などの規模が大きい場合によく使用されます。規模が大きくなると、全てを人手でまかなうことが難しいです。

そのため、自動で潅水をしてくれる自動潅水装置を導入することで、作業の効率化が実現します。

自動潅水装置の特徴

長所

自動潅水装置の長所として、潅水作業の負担を軽減できることが挙げられます。システムを設定すれば、決まった時間に潅水が行われるため、人の作業が必要なくなるためです。

また、作物の品種や栽培状況によって、最適な水の量や与えるタイミングが異なります。自動潅水装置は、その最適な条件に合わせた設定で潅水をすることが可能です。

適切な量の潅水は、根腐れや病原菌の増殖を抑制できるため、植物の病気の予防にもつながります。

短所

自動潅水装置の短所として、コストがかかる点が挙げられます。自動潅水装置は効果が絶大な代わりに、大規模な装置の設置が必要になる場合が多いです。そのため、導入コストや機器コストがかかってきます。

また、機械のため定期的なメンテナンスも必要です。初期コストだけではなく、定期的にメンテナンスコストもかかります。

自動潅水装置の種類

自動潅水装置には、様々な種類があります。用途に応じて適切なものを選定することが大切です。

1. 潅水方法による分類

地表潅水
地表潅水は、植物が生育されている畝の間にホースを通すことで、地表全体に潅水することができます。特にハウス栽培などで使用されます。

点滴潅水
点滴潅水も、地表潅水と同様に、植物が生育されている畝の間にホースを通すことで、潅水を行います。少しずつ潅水を行うため、そこまで水量が必要ない、小さな植物の水やりに最適です。

頭上潅水
頭上潅水は、栽培されている植物の上から潅水する方法です。潅水が目的で設置されることが多いですが、栽培ハウス内の湿度や温度を上げる目的でも使用されることがあります。

2. 潅水システムによる分類

タイマー式
タイマー式の潅水システムでは、潅水する時間や散水間隔を細かく設定することができます。給水するタイミングと量を調節可能であるため、植物の品種や季節に応じて、変更できます。

日射比例式
太陽からの日射量に応じて、植物は蒸散の量を調節する方法です。蒸散の働きが増すと、植物体内の水分が減ります。給水がないと、植物体内の乾燥状態は進みます。

そこで、蒸散が日射量に応じて調節されることを利用して、自動で潅水します。

日射比例式×土壌水分制御
日射比例式は、日射量と蒸散量が比例することを前提として潅水を行うシステムですが、植物内の水分量はこれだけで決定しません。土壌の水分量や、植物の吸水量からの影響も考えられます。

そこで日射比例式に加えて、土壌の水分制御も行うことで、より精密に植物の状態を把握して潅水する、比例式×土壌水分制御の自動潅水システムが選ばれる場合もあります。

自動潅水装置の選び方

自動潅水装置として様々なシステムや方法を紹介してきましたが、自動潅水装置は生育する植物やコストに合わせて購入を検討することをおすすめします。

例えば、トマトの栽培であれば、土壌水分量から潅水を行うようにするシステムと葉に水がかからないように潅水する方法が望ましいです。トマトは葉水をすることで、虫の予防につながると考えられていますが、同時に様々なデメリットがあります。

自動潅水装置の使い方

使用する自動潅水装置によって、使い方は異なりますが、大きな使い方の流れを紹介します。

  1. 機器のホースと水栓を直接接続します。
  2. タイマーがあれば、タイマーをセットします。
  3. 潅水したい植物近くにホースを配備したら、完了です。

潅水したい時間または土壌水分%をセットして潅水ができるようになります。場合によっては、大規模な工事が必要になることもあるため、専門家に依頼するケースもあります。

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