唐鍬とは
唐鍬 (とうぐわ) とは、刃と柄から構成されている鍬です。
平鍬と比べると刃が頑丈で、一度に多くの土を掘り返せます。
唐鍬の使用用途
唐鍬は丈夫な刃であることから、多くの土や根を掘り起こすために使用されることが多いです。例えば、地中深くに埋まっているタケノコを掘り起こす際や、根を掘り起こす際に使用されます。
唐鍬の特徴
長所
唐鍬の長所として、刃先が頑丈な素材でできているため、固い地面にも差し込めることが挙げられます。また、さまざまな唐鍬があるので、使用用途に応じ適切な製品を選ぶことができます。
短所
唐鍬の短所として、通常の農業資材よりもコストが高いことが挙げられます。刃の材質は頑丈な素材になっていて、高い製品で10,000円を超えることも多いです。さまざまな価格の幅があるため、コストパフォーマンスを考慮したうえで製品を選ぶと良いです。
唐鍬の種類
唐鍬には、刃の形状であるかや、取り外し式の刃であるかなど、さまざまな種類があります。これから紹介していきます。
1. 刃の形状による分類
唐鍬の使用用途によって、刃の形状は異なります。例えば、タケノコ掘りなどに使用する場合は、タケノコを傷つけないようにするために、細い形状の刃が付けられています。一方で、荒地を掘り起こす唐鍬は、なるべく多くの土を掘り起こすことが必要になるため、幅の広い刃が付けられています。
タケノコ掘りと荒地を耕すこと、両方に使用することができる唐鍬も販売されており、タケノコ掘り専門の唐鍬と、土起こし専門の唐鍬の、間くらいの幅がある刃を持ちます。
2. タイプによる分類
唐鍬は、基本的に柄と刃がずっとつながったままになっていますが、刃の取り外しができるタイプもあります。取り外しができると、保管や掃除がしやすいです。
一方で、取り外しが可能だと、使用する際に刃が外れてしまう危険性もあります。そのため、正しい方法で扱うことが大切です。
唐鍬の選び方
唐鍬を選ぶ際は、使用用途やコストを考慮することが大切です。
1. 使用用途
唐鍬は一般的に、タケノコ掘りや、土起こしに使用されることが多いです。タケノコ掘りの唐鍬は、刃の形状が細くなっていますが、土起こしに使用される唐鍬は、刃の形状が太めになっています。
それぞれの作業で必要な刃の形状をしているため、用途に応じて選ぶことをおすすめします。
2. コスト
唐鍬の値段の幅は広く、価格低めの製品で2,000円台から、価格高めの製品で10,000円台の製品までさまざまです。タケノコ掘りや土起こしなど、用途によっては、大きな力が加わる製品のため、頑丈なものを見定めて購入することがポイントです。安く手に入っても、すぐ壊れてしまっては意味がありません。
唐鍬の使い方
唐鍬の使い方として付いている刃のところで、土を掘り起こすことで、畑を耕したり、タケノコを掘ったりすることができます。今回はタケノコ掘りを例に、唐鍬の使用手順を紹介します。
1. 使用前のチェック
唐鍬を使用する前には、唐鍬の柄や刃に、欠けやひびがないかを確認する必要があります。また、柄のゆるみがあった場合には、唐鍬の頭の部分を下にして、地面に軽く数回、叩くことで緩みを直します。
2. タケノコを掘る準備
タケノコを掘る際は、まず、持ちやすい位置で、唐鍬の柄を持ちます。次に、タケノコの周りの土を少しずつ削り、タケノコの根が見えるまで、刃で土を掘っていきます。
3. タケノコを収穫
タケノコの根元の赤い粒が見えるまで土を掘ったら、タケノコの根元に、唐鍬の刃先を差し込みます。差し込んで根を切ると、ポロッとタケノコが収穫できます。
4. 唐鍬の洗浄
使用後は、唐鍬を洗浄します。刃を傷つけないように、柔らかいスポンジを使って、刃先に向かって、水で洗い流します。洗浄の時に、薬剤や洗剤を使用して、刃先に成分が残ってしまうと、サビの原因にもなるため、注意が必要です。