ミラマット

ミラマットとは

ミラマット

ミラマットとは、高発泡のポリエチレンシートです。

緩衝材や包装材として使用される場合が多いですが、農業用途ではハウスカーテンや水稲育苗用保温材として利用されます。

ミラマットの使用用途

一般的にミラマットは、割れやすい陶器などの緩衝材や、冷凍食品などをいれる保冷バッグとして使用されます。

農業用資材としては、水稲の育苗を行う際に使用される場合が多いです。また、ミラマットの特性でもある保温性等から、ハウス全体にカーテンとして設置することもあります。

1. 果物の緩衝材

ミラマットは、気泡の集合体であり、衝撃を吸収できます。そのため、果物を輸送する際に、よく利用されます。

果物は傷がついてしまうと価値が下がるため、衝撃を吸収してくれるミラマットを、果物の間に挟むことで、価値の低下を防止することができます。

2. ハウス・露地栽培の保温材

断熱性が高く、防湿・防水性に優れているミラマットは、栽培に使用するハウスや、露地に設置することで、植物生長の阻害を抑制します。

断熱性が高いことで、環境温度の影響を小さくすることができる上、防湿・防水性もあるため、必要な量だけ、土壌に水を与えることができます。

3. 養鶏用保温材

保温性が高いミラマットは、畜産業界にも利用されています。特に、養鶏において、育雛の段階では、温度の管理が重要になります。

雛は体温調節が難しく、成育環境の温度によっては、最悪の場合、死に至ります。そこで、温度を一定に管理できる資材として、ミラマットが利用されることが多いです。

4. 育苗用保温材

育苗においても、温度の管理が重要です。根が広がっている途中では、温度の影響を大きく受けるため、温度変化を小さく抑えるためにミラマットが利用されます。

5. 冷凍バッグ

魚や肉を冷凍して、輸送するときにいれる冷凍バッグとしても利用されます。保温性が高い上、緩衝材としての特性を持っているため、冷凍した食品などを入れるために利用されることもあります。

ミラマットの特徴

長所

ミラマットの長所として、保温性が挙げられます。育苗や育雛をする上で、温度の変化を小さく抑えることが必要ですが、保温性や断熱性を持つミラマットは最適な農業資材になります。

また、高発泡のポリウレタンシートであるミラマットは、緩衝材としても利用可能です。輸送する際に、箱の隙間をミラマットで埋めることで、物が壊れることを防止できます。

果物を輸送する際にも、傷がつくことを防止できるため、販売時の価値低下を避けられます。

短所

ミラマットの短所として、コストがかかることが挙げられます。多くの特性を持ち、さまざまな業界で重宝されるミラマットは、やや高いです。

性能が高い分、コストも高くなるため、導入する際は、得られるメリットとコストを比較することが必要になります。

ミラマットの種類

ミラマットは、JSPが開発した高発泡ポリエチレンシートであり、1種類しかありませんが、製品の特性はさまざまです。

ミラマットの他には、低発泡ポリエチレンシートのミラシートや持続性帯電防止高発泡ポリエチレンシートであるミラマットエースなどもあります。

ミラマットの選び方

ミラマットには、さまざまな製品があります。使用用途に応じて必要な厚さや幅、巻の長さを考慮したうえで購入することが大切です。

1. 厚さ

ミラマットには、0.5~10mmまでの厚さがあります。厚さが異なると、熱伝導率や耐久性が異なってくるため、必要な物性を満たせるように選ぶことが大切です。

例えば、熱伝導率は、保温性に直結することから、保温性を重視したい方は、熱伝導率の高い、厚さが大きい製品をおすすめします。

2. 幅・巻の長さ

幅や巻の長さは、必要な長さを満たせる製品でなければなりません。水稲の育苗に使用する際は、そこまでの大きさは必要ありませんが、カーテンとしてハウス全体に設置する場合は、広い範囲が必要になります。

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