袋詰め機

袋詰め機とは

袋詰め機

袋詰め機 (英: bagging machine) とは、物を袋に詰める機械のことです。

対象とする物には食品をはじめ小物エレクトロニクス機器、事務用品と多種多様のものがあります。タイプも汎用機や専用機、支援ロボットによるものなど多種多様です。包み方は個包装と複数詰める2パターンがあり、用途に合わせて機械を選定します。

袋詰め機の使用用途

袋詰め機はパンや菓子類、冷菓から弁当・惣菜などの食品の製造工場をはじめ、コンセント、スイッチなどの電気・電子部品、バルブやベアリングなどの産業用部品製造工場で使用されます。水産物や練物加工工場、農産物・畜産物の産地、スーパーマーケットや物販店舗のような小売店などでも使われるのが一般的です。

最近はインターネットによる通信販売の普及で、全国から寄せられた注文に対応するため、地方の店舗や工場などでも使われるようになっています。

袋詰め機の原理

袋詰め機は包装するものに応じて、多くの種類があり、それぞれ原理が異なります。代表的な袋詰め機は以下の通りです。

1. 給袋包装

給袋包装機は、包装する品物に合わせて作られた包装袋に充填する機械です。袋の材質には、紙・樹脂フィルム・多層構造フィルム、アルミ箔などです。包装資材はそのまま商品になるように、デザインされています。

シート状の包装資材は、3方向を接着又は加熱シールしてカットされます。そして、包装物を入れた後、開いた部分をシールします。

2. ピロー包装の原理

ピロー包装は、包装フィルムを筒状に成形しながら包装物をシールする方式です。製品が枕の形状に似ているためピロー包装と呼ばれます。

包装機として最も多く使われているタイプで、主に食品や医薬品などの防湿性を高める包装です。なお、ピロー包装機には、縦型と横型があります。

縦型のピロー包装機
まず縦方向にフィルムを送り出し、背中合わせにシールして筒状にします。そして、底部をシールして包装物を入れ、上部をシールしてカットします。具体的な用途は、スナック菓子、クッキー、粉末品、冷凍食品、防虫剤などです。

横型のピロー包装機
まずフィルムを水平方向に送り出して包装物の上から包み込み、背中合わせにシールします。そして、両端ををシールしてカットします。

反対に、フィルムを下から包み上げる方式もあります。具体的な用途は、パン類、ラーメン、おにぎり、ハム類、海苔などです。

袋詰め機の選び方

袋詰め機は「何を包むのか」「包み方はどうするか」で使用する機械も変わってきます。選定する際は、包装する対象物や包み方を考慮することが大切です。

1. 包装物

包装部は、食品、医薬品、電気・電子部品、産業用部品、水産物、農産物など多岐に渡ります。それぞれ専用の袋詰め機があり、食品では特に変質の注意が必要なため、各種対策が施された機械が使用されます。

医薬品は、最近では個包装が主流です。錠剤やカプセルで使われる「PTP包装 (プレス・スルー・パッケージ) 」用機械が多く使用されています。

2. 包装法

フィルムによる青果物や小物部品の包み方
青果物はそれぞれ重さや大きさが異なるため、計量器やラベル印字用プリンタが付いた機種が多くみられます。

フィルムによるトレーに乗った食品の包み方
包装物を上からフィルムで包み込む横型ピロー包装機がつかわれます。食品の変質を防止するため、単に袋詰めするだけでなく「ガス置換包装」や「真空密着包装」などの処理をできるものが主流です。また、フィルムを開けやすくするといった工夫も施されています。

袋に上から投入したお菓子の包み方
商品を上から投入する場合は、縦型ピローと呼ばれる機械が使われます。シール時内容物が挟み込まれないようストリッピング動作に対応した製品が多いです。縦型ピロー包装機は、バラ物や液体、粉末、粒体、粘体の包装に適しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です