電動パレットトラックとは
電動パレットトラックとは、その名の通り、パレットを持ち運ぶための運搬用のリフトや走行用のトラックが電動式のものを言います。
電動ハンドリフト(ハンドフォーク)とも呼ばれ、現在の自動車のEV化の流れの中で、物流関係の市場において世界的にも急成長している分野です。
通常のフォークリフトのような資格や経験が不要であり、フォークリフト有資格者の不足や作業者の高齢化に悩む、昨今の物流の現場で広く受け入れられています。
電動パレットトラックの使用用途
電動パレットトラックは、パレットの上げ下げと持ち運びを、狭いエリア内でも正確かつスムーズに行える利点があるために、各物流の現場や倉庫内で広く使用されています。
特に人力のハンドリフトはその手軽さから以前から使用されていましたが、ハンドゆえにパレットの重量制限があり、重量の重いパレットの上げ下げと自走含めた持ち運びの使用用途に対して、電動式のハンドリフトに自走が可能である電動パレットトラックが登場しています。
電動パレットトラックの原理
一般に電動パレットトラックは、フォークリフトのように運転者が乗車して、フォーク上のアームを用いてパレットの出し入れをする訳ではなく、ハンドル部分を作業者が立った状態でけん引したり押したりしながら一緒に走行します。そのために経験の浅い現場の作業者でも、専用のフォークリフト資格が不要であり、比較的簡便に操作ができる電動式のトラックです。
なお、最大積載荷重が1トン以上のフォークリフトでは「フォークリフト運転技能講習」の受講が必要となり、実技や試験もあります。
リフト部はフォークリフト同様に2本の平行したフォーク(爪)をパレット底部に入れます。電動パレットトラックの機種は幅広くありますが、通常1トンから2トン程度までのパレット積載重量に対応しているものが多いです。ただし、電動式や手動式を問わずハンドリフトの場合はフォークの間の間隔が狭く、例えば木製のパレットの事例など、その種類によっては取り扱えないパレットもあります。使用可能なパレットの種類や積載重量が実際の現場の用途に適合するか、事前によく確認することが大切です。
ちなみに駆動用の電動部に関しては専用充電器で100Vの家庭用コンセントで充電可能なものや、リチウムイオンバッテリー搭載型の機種など様々なものがあります。