グラブスクリューとは
グラブスクリューとは、ネジ山のついたボルトです。別名止めねじとも呼ばれており、接合、固定、組み立て、吊るし、耐荷重など、用途によって使い分けられる様々な形状があるのが特徴です。
なおボルトとは、らせん状の溝の入ったネジの一種であり、一般に8mmよりも大きい先端が尖っていない雄ネジを指します。回転させることで部材同士を締め付けて結合させる金具であり、多岐に渡る種類があり、JIS規格で規定されています。
グラブスクリューの使用用途
クラブスクリューは、一般的に木材や他の素材を固定するために使用される一種のネジです。
クラブスクリューは、その特有の形状とスレッドデザインにより、素材にしっかりと保持されるよう設計されています。通常、クラブスクリューは金属製で、一端には平らな頭部があり、もう一端には鋭い先端があることが特徴です。これにより、素材に対して力を均等に分散させ、しっかりと固定することが可能です。
様々なタイプのボルトがある中、グラブスクリューに関しては、強度や審美的な理由、またセキュリティの観点で、より特定の用途で用いられることが多いです。
1.木材の接合
クラブスクリューは、木材同士を接合するために広く使用されます。例えば、家具の組み立てや木製のフレームの製作に利用されます。耐久性が必要な場合、ステンレス鋼や亜鉛メッキなどのクラブスクリューが最適です。
2.金属と木材の接合
クラブスクリューは強固な接合を維持することができるため、金属と木材を組み合わせる場合にも活躍します。
3.一般的な修理作業
耐久性があるグラブスクリューはDIYや家具の修理作業を行う際など、日常的な修理作業に便利です。
グラブスクリューの原理
クラブスクリューの正式名称は、「六角穴付き止めねじ」もしくは「すりわり付き止めねじ」で、共にJIS規格内でその名称が規定されています。
グラブスクリューの最も大きな特徴は、ボルトに追加されているヘッド部です。
通常はボルトの直径よりも、小さな頭部があり、マイナスドライバーで回転可能なタイプや丸形のヘッドがあり、セットで対に提供されている凹型のスラストパッドに、はめ込むことで先端を大きくしたトルクの力で安定したクランプ力を維持できます。
1.材料
グラブスクリューの材料はスチールやステンレスが多いですが、全体を覆う材料が通常のネジのように、縁で露出していないために、ねじに比べてその耐食性が優れているものが一般的です。ただし特定の箇所で腐食したり、ヘッド部が例えばドライバーなどでひどく変形すると、クラブスクリュー自体を取り外せないようになってしまうため、扱いには注意が必要です。
2.特殊なねじ山
ねじ山に相当する箇所には特殊な六角形の穴がついているものもあり、これは特殊なツールでのみ回転可能です。つまり一般の消費者が、容易に解体することができないように、自動販売機や公衆トイレの仕切りなどのセキュリティを強化したい箇所で使用されています。
また、その構造上、通常のねじよりも大きいトルクで締め付け可能なため、固定強度面でも優れています。
クラブスクリューの種類
クラブスクリューには、異なる形状やサイズがあります。一般的な種類には以下のものがあります
1.パネルヘッドクラブスクリュー
フラットな頭部を持つクラブスクリューで、木材の表面に埋め込むのに最適です。
2.バグルヘッドクラブスクリュー
バグルのような頭部を持つクラブスクリューで、強力な保持力が特徴です。
クラブスクリューは、素材の種類やプロジェクトの要件に応じて適切なサイズと種類を選ぶことが重要です。主なサイズは、直径と長さで決まっていますが、通常、直径(例:#6、#8、#10)と長さ(インチまたはミリメートル)で表され、使用の際には適切なサイズを選び、プロジェクトの要件に合わせて長さを選択します。また、適切な工具を使用して正確に取り付けることも安全や耐久性の面で重要です。