クリーンフードとは
クリーンフードとは、レンジ用のフード付き換気扇で、手入れが簡単で清潔に使える商品を言います。主にシステムキッチンの一つとして商品化されています。
主な新しい機能は、油のフィルタなし捕集、部品の取り外しが容易あるいは表面のフラット化、表面処理で掃除が簡単、風量の自動調節、及びDCモーターやLED照明などによる消費電力の低下などです。また、ビルトインコンロとの連動、騒音の低下、フィルタ付きの場合フィルタとファンのお湯による自動洗浄なども装備されています。
クリーンフードの使用用途
クリーンフードは、今までの換気システムの弱点であるフィルタが詰まる、汚れる、掃除がしにくい、音が大きいなどの問題を解消するため、新築の台所やリフォームへの採用が徐々に広がっています。
台所に使用するレンジフードのほかに、特殊なクリーンフードもあります。一つは病院などで使用するバイオクリーンフードと呼ばれるものです。無菌空気をフード内に送り、上半身をビニールフードで覆った患者を感染から守ります。メインフィルタはHEPAフィルタを使用し、キャスター付きで移動が容易です。
もう一つの特殊なクリーンフードは、簡易型クリーンフードで、作業台上を清浄域にするのに使用されます。清浄度はクラス100程度で、アルミニウムのフレーム枠、及び天井・壁の帯電防止塩化ビニールによって作られています。
クリーンフードの原理
クリーンフードの新しい機能の一つが、フィルタを使用しないオイルの自動捕集です。オイルスマッシャーと呼ばれる方法では、まず整流板によって吸い込み風速を加速して外に逃げようとする油煙を吸い込み、次いでファンと共に高速回転するディスクにより油煙に含まれるオイルを約90%分離し、最後に分離されたオイルをオイルトレイに回収します。
オイル捕集の他の方法は、まずウォッシュプレートや整流板で油煙内のオイルを約80%減らし、次いで油トルネード機能によりファンが停止する直前に高速回転させて溜まったオイルを吹き飛ばし、ウォッシュプレートに回収します。
いずれの方法でもディスクやウォッシュプレートを洗うのは、年1回程度、ファンを洗うのは10年に1回程度で済みます。表面コーティングされているので、洗浄は容易です。
新しい機能の他の一つは、風量の自動コントロールです。調理状況に応じてファンの回転速度を自動で変えるシステムです。高温調理時は強運転となり、強力に排煙し、低温調理時は弱運転で静かになり快適な空間が得られます。
ファンモータにDCモータを使用し、自動コントロールすることで、消費電力を大幅に低減することも行われています。