監修:山金工業株式会社
重量作業台とは
重量作業台とは、天板と脚部によって構成された重荷重用のテーブルです。天板に積載する重量物や、作業によって発生する荷重・衝撃に耐えられる機能を有した製品です。
「重量」の定義は各メーカーによって異なりますが、作業台としては1000kgから3000kg程度までの荷重に耐えられるよう設計されたものを重量作業台とされている場合が多く見られます。
ワークテーブルスーパータイプ 固定式画像
重量作業台の使用用途
重量作業台の用途は、主に積載するワークが重量物である場合や、積載するものが重量物ではなくともハンマー等で打撃を与える作業や天板にバイスを取付けて研磨や切削をする作業もあります。
多くの場合、作業により発生する振動が他に影響することを嫌い、安定性を求められる事が多く見られます。また、教育現場での技術系教室でも強度のある作業台として多く採用されています。
重量作業台の原理
重量作業台の構造は天板と天板を支える天枠部材。そして全体を支える脚部(鳥居脚)、及び横揺れを防止するために脚部にはツナギパイプという間口方向に取付ける部材で剛性を保つ構造になっています。
重量作業台の原理としては耐荷重の観点から天板の厚みは作業台の中でも最も厚く、脚部や天枠部材も太くなります。また、豊富なサイズバリエーションを実現させたり、部材ごとの組合せにより多彩な機能構造を可能にする為、さらには輸送コストを抑え大量の在庫ができるようにノックダウン方式(組み立て式構造)がとられており、発送先現地にて組み立てを行います。
その他の重量作業台の情報
天板表面素材の違いによる用途拡大
- 塩ビシート: パーチクルボードに塩ビシートを貼った天板です。衝撃に強く弾力性がありワークへのキズを防ぎます。
- メラミン化粧板: メラミン化粧板は硬度があり、芯材はパーチクルボードでしっかり荷重を支えます。表面硬度は8Hです。
- 積層合板ニス仕上: ニス仕上の積層合板は衝撃に強くバイスも取付けられ重作業に適しています。自然素材の為、天板ごとに色調が若干異なります。
本記事は重量作業台を製造・販売する山金工業株式会社株式会社様に監修を頂きました。
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