軽量作業台

監修:山金工業株式会社

軽量作業台とは

軽量作業台

軽量作業台とは、天板と脚部によって構成された作業用のテーブルです。一般的な家庭用のダイニングテーブルや応接テーブル、もしくは会社などで使用される会議用のテーブルと異なり外観のデザインよりも天板に積載する物の質量や、作業によって発生する荷重・衝撃に耐えられる機能を優先した製品です。
「軽量」の定義は各メーカーによって異なりますが、作業台としては主に軽量・中量・重量タイプに分類され、積載物の質量が均等静止荷重で100kgから300kg程度までの荷重に耐えられるよう設計されたものを軽量作業台とされている場合が多く見られます。

ワークテーブル150シリーズ固定式画像

 

軽量作業台の使用用途

軽量作業台の用途は、各種製造・梱包・加工機械などがライン上に設置され機械的な加工による工程で必要とされることは少なく、主に作業者の手によって人間の判断や細かな作業や加工を必要とする工程で使用されます。
軽量作業台を使用する目的として以下に使用例の一部を示します。
・<梱包作業>通販企業の出荷現場において棚からピッキングされた商品を発送先別の
ダンボール梱包に詰め込む作業。
・<検品・検査>製品が製造される最終段階の工程で入数確認やサイズ測定、品質的チェ
 ックなどを行う作業。
・<在庫管理>倉庫での棚卸管理をノートパソコンなどで通路を移動しながら行う作業。
・<組立・加工>部品組込み・研磨・穴明け・打ち込み・配線・配色・筆塗装・修正・修理加工などの作業。
・<ラベル貼り・伝票封入>製品へのラベル貼りや取扱説明書・各種案内書・伝票類の同梱作業。

軽量作業台の原理

一般的な作業台の構造は天板と天板を支える天枠部材。そして全体を支える脚部(鳥居脚)、及び横揺れを防止するために脚部にはツナギパイプという間口方向に取付ける部材で剛性を保つ構造になっています。
軽量作業台の原理としては耐荷重の観点から天板の厚みは重量作業台より薄くなり、脚部や天枠部材も重量作業台より細くなります。また、豊富なサイズバリエーションを実現させたり、部材ごとの組合せにより多彩な機能構造を可能にする為、さらには輸送コストを抑え大量の在庫ができるようにノックダウン方式(組み立て式構造)がとられており、発送先現地にて組み立てを行います。

150シリーズ組立て動画 https://youtu.be/B39auCW0xwo

300シリーズ組立て動画 https://youtu.be/R2NNz8KhnIE

天板表面素材の違いによる用途拡大

低圧メラミン化粧板
 パーチクルボードを芯材とし、メラミン含侵シートを熱圧一体成型した化粧板です。表面硬度は7Hです。
・ポリエステル化粧合板
 パーチクルボード芯とペーパーコア芯により非常に軽く移動も苦になりません。表面硬度は3Hです。
・塩ビシート
 パーチクルボードに塩ビシートを貼った天板です。弾力性がありワークへのキズを防ぎます
・メラミン化粧板
 メラミン化粧板は硬度があり、芯材はパーチクルボードやペーパーコア仕様で耐荷重別に様々です。表面硬度は8Hです。
・指紋レスメラミン化粧板
 指紋が目立ちにくく、光の反射を抑え汚れは目立ちにくいです。表面色はブラウンで表面硬度は7Hです。
・ケミテクト
 表面素材のケミテクト(耐薬品性特殊アクリル系樹脂化粧板)は強酸・強アルカリなどの薬品を使う実験台用天板として最適です。表面硬度は4Hです。
・積層合板ニス仕上
 ニス仕上の積層合板は衝撃に強くバイスも取付けられ重作業に適しています。自然素材の為、天板ごとに色調が若干異なります。
・スチール
 粉体塗装を施した金属製天板です。強度は高いですが鋭利なもので引っかくと表面の塗膜にキズが付きますのでご注意ください。
・ステンレス
 SUS304材は耐腐食性、耐薬品性に優れています。表面はヘアライン仕上げで美観に優れます。硬度は高いですが鋭利なもので引っかいたり、積載物のこすれにより細かなキズが付くことがあります。

本記事は軽量作業台を製造・販売する山金工業株式会社株式会社様に監修を頂きました。

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