パレットチェンジャとは

パレットチェンジャ(パレットチェンジャー)は、パレットから荷物を分離し、新しいパレットに載せ替えるための装置です。
パレットに乗って輸送されてきた荷物を荷受けする時、パレットに付着した汚れや粉塵、害虫まで一緒に取り込んでしまう恐れがあります。荷物の汚染や異物混入を防ぐためにもパレットは入れ替えることが望ましいです。自動、半自動、手動を含め、パレットの入れ替えを目的とした機械を総じてパレットチェンジャと呼びます。
パレットチェンジャの使用用途
荷物と一緒にパレットを荷受けする場合、パレットに付着した汚れが商品の異物混入の元になったり、害虫を構内に持ち込んでしまったりすることがあります。これは特に医療や食品関係の物流では深刻な問題です。また荷物を出荷する際、パレットが返却されない場合があるので、綺麗で高価なパレットを自社で使用していてそのまま出荷してしまうと損害を被る恐れがあります。
そのためパレットを入れ替える需要が発生しますが、1トンの積載物を載せているパレットを人の手で入れ替えるのは非常に困難です。そこで登場するのがパレットチェンジャです。
パレットチェンジャには反転型、傾斜型、クランプタイプなどメーカーによって様々な型があります。荷物の形状や性質によってふさわしい型を選定して使用します。
パレットチェンジャの原理
パレットチェンジャの構造・入れ替えの仕組みには以下のようなものがあります。
- 反転型(180度回転させ、パレットを入れ替える)
- 傾斜タイプ(90度~100度傾けてパレットを入れ替える)
- クランプタイプ(パレットに載った荷物を2方または4方からクランプし、浮かせてパレットを入れ替える)
- デパレタイザ&パレタイザを使用するタイプ
- フォークリフトの回転クランプフォークを使用して反転させ、パレットを入れ替える
- 重量軽減装置を導入して人が荷物を持ち上げ、パレットを入れ替える
このようにパレットチェンジャにはバリエーションが多岐にわたり、確立した万能装置というものが存在しません。それは入れ替える荷物によって反転可能かどうか、クランプ可能かどうかなど条件が全く違うことにあります。
また同じパレットサイズであっても最大積載重量や設置スペースなどによって装置の規模は異なり、タイプが細分化されています。荷物の形状や性質、割くことが出来る人手や予算などによってベストなものを選ぶ必要があります。