stkm11a

stkm11aとは

stkm11aとはSTKM材と呼ばれる機械構造用炭素鋼の一種であり、STKMはSteel Tube Kouzou Machineの略称です。また末尾の11aは種類記号と呼ばれる識別記号であり、より詳細な分類として製管方法(S,B,E)と仕上げ方法(H,C,G)が付随することがあります。

stkm11aはその規格において炭素量0.12%以下と定められた鋼種であり、STKM材の中でも最も炭素含有量の少ない低炭素鋼です。性質の特徴としては引張強度が低い反面、伸びや曲げなどの加工性には優れた鋼種です。

stkm11aの使用用途

stkm11aの使用用途としては、その高い加工性を活かして、エンジンクレードル、サスペンションバンパー、トーションビーム、プロペラシャフトなどの、比較的複雑な構造を有する、パイプ構造用途に用いられています。本来のSTKM材は機械部品としての使用を想定して開発されてきましたが、鋼管の中空構造を活かすことで躯体の軽量化が可能なことから、現在では構造材料としても用いられている鋼種です。

またSTKM材全般に言える特徴ですが、配管用鋼材とは異なり内部からの圧力がかかることを想定して製造されないことから、水圧試験などによる内圧の規定がなく、使用箇所には注意が必要です。

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