scs13a

scs13aとは

scs13aとはオーステナイト系ステンレス鋳鋼の一種であり、含有元素としてはクロム約18%、ニッケル約8%とscs13とほぼ同等の組成からなりますが、マンガンの含有量が異なるため若干強度が向上しています。名称のscsはSteel Casting Stainlessの略称であり、ステンレス鋳物であることを意味します。一般によく用いられるステンレスであるSUSはSteel Use Stainlessの略称であり、ステンレスの圧延鋼材であることを意味しており、scs13aはSUS304と同等の金属組成を有するステンレス合金です。

scs13aの使用用途

scs13aの使用用途としては、一般的なバルブや、船舶、産業機械に用いられるケーシング、ポンプ用の部材などが挙げられます。 scsは鋳鋼品であることから、圧延や鍛造といった手法では製造困難な複雑な形状の部材作成が可能です。またscs13aはSUS304と同様に優れた耐食性を有していることから、特に化学プラント用途など耐食性を必要とするバルブ材によく用いられています。しかしscs13aは硝酸やリン酸には耐食性を持つ一方で硫酸への抵抗性が低いことが知られており、使用箇所には注意が必要です。

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