無線モデム

無線モデムとは

無線モデム

モデム(modem)とは、modulator(変調器)とdemodulator(復調器)の頭文字をとった造語であり、一般に同軸ケーブルや電話回線上のアナログ信号をパソコンやスマホ向けのデジタル信号に相互変換する機器を言います。

無線モデムとは、このモデムの回線の伝送路に、光や電話回線などの有線ではなく無線(Wireless)通信などの無線をそのまま使用する機器のことです。

無線モデムは、引っ越しの多い方がその都度インターネット回線の再契約をする必要がない点で、昨今人気があります。

無線モデムの使用用途

無線モデムの使用用途は、ビジネスマンが出張先や自宅でパソコンに接続しインターネット回線にアクセスするための用途が多いです。中でも汎用の無線モデムとして、最近ではUSBタイプの小型のモデムをパソコンにつないで、そのまま基地局とのブロードバンドインターネットへ無線接続できるものが普及しています。

現在は4G(LTE)や5G等の移動体端末の通信規格の他、Wifi通信が主流であり、そのほかに近距離通信用の無線デバイスである、Bluetoothなども無線モデムの一種と言えます。

無線モデムの原理

モデムの主な役割である変調と復調の動作原理ついて、以下説明します。
変調とは、デジタル信号をアナログ信号へ変換することをいい、搬送波(キャリア)に信号振幅や位相情報を載せて、デジタル情報をアナログ信号にのせる操作を意味します。
復調とは、反対にキャリアから所望のデジタル情報を取りだす処理のことを言います。

キャリアに用いられる無線通信の種類には、移動体端末の通信規格である、3G(WCDMA)や4G(LTE)の他、現在は5Gと呼ばれる通信規格が主流になってきています。

Wifiについては、そのキャリアの周波数は2.4GHz帯と5GHz帯の2種類があり、ともに無線LANの主役の通信規格になっています。通信が安定しているのは5GHz帯ですが、電波が届く距離が短く、障害物の影響を受けやすいため、より遠くへ飛ばせる2.4GHz帯との共用が普通です。

またこれら以外に特定のアマチュア無線通信の一種であるパケット通信や、それ以外にISMバンド(2.4GHz)などの省電力無線を用いたものもあります。

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